感想文「おたすけ」特集  1998.7

今月は、夏休みの宿題の内で読書感想文が一番の難問!という君のための特集。
まず 感想文を書くコツは・・・

その1

課題図書にこだわるな。自分の好みのおもしろい本を読んで自由図書の部に挑戦しよう。テーマのはっきりした本が書きやすい。

その2

読んだ後、誰かにあらすじを話し、相手からインタビューしてもらおう。(どう思ったか、自分だったらどうするか等、簡単な事でいい 。その内容を別々の紙にメモし、メモの順番をいれかえながら文章を組み立て直して、感想文に仕上げる。

僕は科学系のヒトだ!と思うあなたは「知識の本」で書くのも 手ですね。ご紹介した以外の本に取り組みたい方は、応相談・・・

さっさと仕上げて、おもいきりあそぼう!


バックナンバーリストはこちらをご覧下さい。

おすすめ年齢:1.2年向き
おさる日記
和田誠 作/村上康成絵
偕成社(本体価格\1200)


船乗りのおとうさんが、まだちいさいおさるを連れて帰ってきた。かわいがっていると、おさるはどんどん賢くなり、毛が抜け、洋服が似合うようになってきた。そして、ある日学校から帰ったぼくに「しんちゃん!」と呼びかけた。おさるが人間になるのは化学的な事だから、あまりびっくりしちゃいけない。夜、お父さんとお母さんが、「こんな不思議なことが二度もおこるなんて。」話していた。・・・しんちゃんの日記です。
 
いいものひろった くまざわくん

きたやまようこ 作/絵
あかね書房(本体価格¥1100)

なかよしになって一緒に暮しはじめた、犬のいぬうえくんと熊のくまざわくん。ある日くまざわくんは森でねずみのねじゅやまさんを拾ってしまいます。仲良しがずっと仲良しでいるのは難しい、ましてそこへ1人加わって3人になったら、もっともっと難しい・・・というお話です。

 
おすすめ年齢:3.4年向き
木の上のお城

G・クロス 作/岡本浜江 訳/タカタケンジ絵
あかね書房(本体価格¥1068)


ウィリアムとスプログのパパが、庭の大きなクリの木に家を作ってくれることになります。でも完成しないうちにパパは長い海外出張に出かけてしまいました。がっかりする二人に、主張先から次々と“必要な物”が送られてきます。双眼鏡やかさや懐中電灯、食料等など。兄弟とパパの間に交わされる手紙が楽しい。
 
ぼく先生のこときらいです

宮川ひろ作/長野ヒデ子絵
偕成社(本体価格¥1000)

ウマが合う・合わないというのは誰でも経験しますが、1年間一緒にすごす担任の先生とウマが合わないとなると事は深刻です。正夫はまえの先生とやり方の違う三田先生に、悩んでしまいます。ところが去年元気のなかった山本さんは、三田先生とウマが合うのです。
 
おすすめ年齢:5.6年向き
耳の中の小人

Cネストリンガー作/松沢あさか絵
さ・え・ら書房(本体価格¥1330)

子どもだって結構苦労しています。友達関係もいろいろ大変だし、アンナは離婚した両親の間を行き来しなくてはならないのにも疲れます。そんなアンナですが 実は強力な助っ人がいるのです。それは6歳の時からずっと彼女の耳に住んでいる小人!

 
選ばなかった冒険

岡田淳作/絵
偕成社(本体価格¥1000)


いまやテレビゲームをやらない小学生はいないと言っても良いでしょう。でもロールプレイの中で消されて行くキャラクターのことを考える子はいないに違いありません。クラスメイトの学とあかりが共通の夢の中で、消されたキャラクターたちと出会うところからこのお話ははじまります。