2003.6

"虫さん よろしく!"の号

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 青々と茂った草むらをのぞくと、あちらでゴソリ!こちらでピョン!虫の季節になりました。虫かごと虫取り網でフル装備して張り切るわんぱく君たち。でも、どうも虫は苦手だワ・・・と思っているお母さんにとっては、捕まえた虫とどう付き合うかが、ちょっとした問題です。今月ご紹介する絵本が、ご参考になるといいですね。



 

ころちゃんはだんごむし

高家博成作 
中川道子絵
童心社 ¥800.(本体)
横21cm ×縦18.5cm

対象:2歳から

 おかあさんから、「こわくなったら まるくなるのよ」と言われて兄弟たちと散歩に出かけた、だんご虫の末っ子ころちゃん。野原でカマキリに襲われてしまいました。くるんと丸まったころちゃんは、「かたくて かめないよ」と放り出されて、もぐらの穴へ落っこち、またまたピンチに。そして、セミの子どもに助けられたころちゃんが見たものは・・・。お話もワクワク・ドキドキですが、ちょっと物知りになりますよ。だんごむしの脱皮は、まず一日目に後ろ半分、翌日残り半分。それから、ダンゴ虫って、カニの仲間ですってね!





カマキリくん

タダ サトシ作 
こぐま社 ¥1,300.(本体)
横18cm ×25.5縦cm 
対象:幼児歳から

 虫が大好きなこんちゃん、野原に出かけて「あそぼうよ!」と誘うのですが、バッタもトンボも逃げていってしまいます。カマキリ君だけが、こんちゃんを見ました。触ろうとして噛みつかれたけれど、そこは虫好きですからひと工夫。こんちゃんはカマキリ君を家に連れて帰りました。一緒に遊んですっかり仲良しになったつもりのこんちゃんは、疲れた様子のかまきりを労わって、「ゆっくり おやすみ」とバッタの飼育ケースへ入れてあげます。ところが・・・! 数ある虫の本の中でも、姉妹編「カブトくん」とともに、子どもたちの大きな共感を得ている作品です。



虫の飼いかた

さがしかた

藤丸篤夫 新開孝 作 ・写真
福音館 ¥1,700.(本体)
横23cm×縦25cm
対象:虫を飼う人全部

 日本を代表する、気鋭の昆虫カメラマン二人が、撮影や取材のときに実際に行っている、捕まえ方や飼い方のテクニックを大公開。どんな場所にどんな虫が住んでいるかがひと目でわかります。飼育ケースを横にして使ったり、エサになる木の枝をビンに挿して鮮度を保ったりといった、家庭でも簡単に実行できる飼育方法もたくさん紹介されています。
 この本に載っているのは身近な虫ばかり。飼うのが難しい虫や飼ってはいけない虫は取り上げていないとのこと。考えてみれば、それも大切なことです。捕まえた虫は、十分な世話をしてあげてください。





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