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"主人公は 犬!"特集 2006.1
新年おめでとうございます。今年もピコット・ホームページと絵本たちを、どうぞよろしくお願いいたします。さて、今年は戌年。先々月先月と特集で動物が続いていますが、それでもここで「犬」を取り上げないではいられません。というのも、動物を扱った作品のうちでも特に「犬」物にわたしは目が無いのです。・・・絵本の中に犬の姿を見ただけで感情がみだされ^^;て、作品に対する判断力を失ってしまう程に。そんな訳で、今月もまた特集は動物もの。生き生きと暮らす「犬」たちをお楽しみください。 |
ハリーのセーター
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ジオン作 グレアム絵 |
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「ハリーは、くろいぶちのある しろいいぬです」という、出だしのフレーズを暗記するほど、この絵本を繰り返し読まされるお父さんやお母さんも多いはず。ジャンプーと聞いて、ブラシをくわえて逃げ出したハリーが、日の暮れるまで遊んで、「しろいぶちのある くろいいぬ」になってしまうお話です。そのハリーのシリーズの中で今回ご紹介するのは、彼が「くろいぶちのある しろいセーター」を手に入れるまでのおはなし。お誕生日におばあちゃんが贈ってくれたセーターはバラの模様で、彼はどうにも気に入りません。それを着せられて街に出ると、みんなが自分を見て笑っているような気がします。ところが、ハリーがなにげなくほどいた毛糸の端を小鳥がくわえて引っぱったところからお話は急展開! |
リュックのおしごと
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いちかわなつこ作・絵 |
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パン屋さんの犬リュックのお仕事は、まず、お寝坊のジーナを起こす事。時間に起きてもらわないと、おいしいパンがお店に並びませんからね。そして散歩の後はショーウィンドウのチェック、焼きたてパンのお味見、お客様のお出迎えと仕事は続きます。中でも羨ましいのは「お味見」のお仕事。もぐもぐしているリュックの、満足気な顔!犬は与えられた仕事を誇らしげに果たす生き物ですが(その点は猫とは正反対です!)、リュックも、ジーナやお店の仲間に大切にされ、自信に満ちていかにも楽しげです。自分の役目があるって幸せですね!パン屋さんのお仕事もよくわかるこの本の他に、「リュック、コンク−ルへいく」「リュックのピクニック」が出ています。 |
バムとケロの
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島田ゆか作・絵 |
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バムのおじいちゃんから荷物が送られてきました。それは組立て式飛行機で、その飛行機でおじいちゃんのお誕祝いに来るように、というお招きです。早速組立てたバムは、ケロちゃんを連れて空の旅へ。ところが、たまねぎばたけにりんごやまのほらあな、かぼちゃかざん等、空路には危険がいっぱい!おじいちゃんの注意書を見落としたせいで、二人の空の旅は大冒険になってしまいます。 今さらご紹介するまでもない、「バム」と「ケロ」のコンビ。お話の楽しさに加え、あちこちに描きこまれた「おまけのお話」や、包装紙の模様、椅子やドアノッカーのデザインといった小道具の面白さまで、何度開いても発見のあるのが、このシリーズの人気の所以です。 |