|
"くいしんぼうに捧げる!" 特集その2 2006.9
本を読んでいておいしそうな場面になると、急にお腹が空くのはわたしだけでしょうか?それが食べたことのないお料理なら、いつかきっと食べたいと憧れ、(イギリスのお話に出てくるマフィンがそうでした)、お馴染みのお料理だと、今夜の献立に即登場させたくなり(カレーライス!)。困ったことに、絵本にはおいしいものの出てくるお話が多いことです。しろくまちゃんのホットケーキやぐりとぐらを読んだ後で、台所に立たされたお母さん、ごくろうさま!でも、絵本とおいしいものがセットで思い出になるなんて、最高の 幸せです! |
あかたろうの
|
|
きたやま ようこ作・絵 |
|
あかたろうが帰ってくると、お母さんの姿がありません。台所にもトイレにもお部屋にも、お庭にも。ちょっと心細くなったあかたろうだけど、そうだ!と思いついて、おばあちゃんに電話をしました。電話番号は「1・2・3の3・4・5」。おばあちゃんは、「おおいそぎ やおやさんによって かえったはずよ」と教えてくれました。そこであかたろうが、「3・4・5の5・6・7」の八百屋さんにダイアルすると、お母さんは「おおいそぎ さかなやさんによって」帰ったはず。あたかろうは、魚屋さんに電話をし、木の実屋さんに電話をし・・・そこへ「ただいまー」と帰ったお母さんに、かごの中を当ててみせます。にんじん 1ぽん、たまねぎ 2つ、じゃがいも 3つ、えびを 4ひき、ほしぶどう 5つぶ。「わーい きょうは ぼくと おとうさんの だいすきな えびの カレーライスだね。」 |
14ひきのかぼちゃ
|
|
いわむらかずお作・絵 |
|
ねずみの一家がかぼちゃの種を蒔くことになって、10匹の子どもたちも大張り切り。土を耕して作った畑に蒔いた種は、可愛い芽をだして、ツルを伸ばし花を付け、やがてとても大きなかぼちゃが生りました。収穫です。・・・といっても、小さなねずみたちにはこのかぼちゃは、丸ごと持ち帰る事が出来ません。そこで、畑でかぼちゃに穴を開け、実をくり抜いてみんなでお家に運ぶのです。ねずみ一家が作ったのは、かぼちゃコロッケ、かぼちゃまんじゅう、かぼちゃの煮つけ、かぼちゃスープーにかぼちゃパイ。そうそう、種もご馳走です!
|
ゆうちゃんの みきさーしゃ | |
村上祐子文 片山 健絵
|
|
ビスケットの缶をころがしてコップをのせると、缶はミキサー車になって歌いだしました。「ぼくは ゆかいな みきさーしゃ♪」 おいしいお菓子が作れると言うので、ゆうちゃんは運転台に乗って、秘密の森へ入って行きます。森で会ったミツバチ100万匹にハチミツをもらい、牛にミルク、ニワトリには卵をもらって、ミキサー車でごろごろ回しながら行くと、その奥は果物の林。そのまた奥はどこもかしこも雪をかぶった冬の森。サルたちに果物を、クマには雪を入れてもらい、ミキサー車でかきまぜながら町に戻り、公園で遊んでいる子どもたちに、ゆうちゃんは呼びかけました。「いいもの みたいもの このゆび とまれ」 やって来た子どもたちは大喜び。だって、ミキサー車から出てきたのは、とってもおいしいアイスクリームだったんですから!みんなアイスクリームだらけになって、手ですくって食べました。1000人で食べてもまだあったんですって。いいなぁ。 |