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“さんすう絵本”の号 2008.8
足したり引いたりといった「計算能力」の基礎となるのは、どんな力でしょう?生活や遊びの中で身に付けていく「さんすう」への準備について、ご一緒に勉強したいと思い、講演会を企画しました。それに合わせて、今月の特集はさんすう絵本。数学的センスゼロの私が言うのも変ですが、絵本の力を持ってすれば、さんすうってこんなに楽しいのです!数学好きの方も苦手〜という方も、是非手にとってご覧ください。 ☆ 2008.8.31 講演会「数への道」 算数のスタートラインへ我が子を導く方法 ・・・終了しました |
はじめてであう すうがくの絵本 1〜3 |
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安野光雅作 |
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なかまはずれ、ふしぎなのり、じゅんばん、せいくらべ。そんなテーマで描かれている絵や図を見ながら、質問に答えていきます。数はほとんど出てきません。これで数学の本なの?と思いますよね。子どもたちにとってこれは「クイズ」の本。そしてそのクイズを楽しみながら、ものごとを学ぶための「考え方」の手がかりや、「発見」の喜びに出会うことができます。数の操作に必要な基礎を育てるのにぴったりの絵本です。福音館の目録には、「数学がむずかしく、つまらないものだと思っている方々は、この作品で考え方が変わるでしょう」とあります。大人の方もお楽しみください。 |
ひとつ すこし |
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ジョスリン文 スローター絵 うみ ひかる訳 西村書店 ¥1,050.(税込). 初版2006.12 横18.5cm×縦23.5cm 3歳から |
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わたしたちが一番初めに出会う数はきっとひとつですね。おやつをもらう時や買い物の時、「ひとつだけよ。」と言われて、そこにたくさんあっても、自分のはその中のただ一個だけと・・・いう体験をします。その後に出会う、すこしやたくさんは、ひとつに比べてずっとあいまいです。「多い・少ない」の比較を、この絵本は小さい人たちにわかりやすく見せてくれています。 |
いちは かたつむり |
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A・P&J・セイヤー文 セシル絵 |
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かたつむりには足は1本。人間には2本。だから3は、にんげん+かたつむり、ということ。こんなの簡単〜と気を抜いていると後半で苦戦しますよ。(^^) 80は「かにが はっぴき」か、「くも じっぴき」なんていう調子で100まで行きます。数えることが出来るようになった頃に楽しい絵本です。この絵本がヒットしたら、カードゲーム 恐竜博士DINOCARD も是非どうぞ! |