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“心わくわく・クリスマス”の号 2009.12
楽しみにしていた「その日」というのは、当日はあっという間に過ぎてしまうものですね。そして後で振り返ると、心躍らせて「その日」を待った日々もとても幸せだったと気付いたりします。
クリスマスもきっとそう。その日のために、大人も子どももサンタさんも、ドキドキやワクワクや、時には少々やっかいな、そんな日々を過ごします。今月の特集は、絵本の主人公たちのクリスマス準備をお楽しみください。 |
クリスマスの |
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たしろ ちさと文・絵 |
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つんつく村・もみのきマンションに住む仲良し4人組にも、楽しみにしていたクリスマスが巡って来ます。クリスマス・イブには誘い合って町へお買い物に行きます。今夜のクリスマスパーティのためのごちそうの材料と、それから、みんなには内緒の“いいもの”を捜しに。みんな、何を買ったのでしょう。そして、一緒にお買い物に出掛けなかったこん君は、仲間になにを用意したのでしょう・・・。食事の後で互いのプレゼントを開く4人。もらった人・あげた人、どの顔にも笑顔が浮かんでいます。お友だちを思う気持ちが、ちゃんと伝わって良かったね。もみのきマンションのすてきな夜が更けていきます。 |
ひとりぼっちの ちいさなエルフ |
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タイナ文 カルヴォネン絵 つのぶえだん訳 新教出版社 ¥1,470.(税込) 初版2009.9 横27cm×縦21.5cm 対象6歳から |
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ひとりぼっちのエルフがいました。小さな家の前には小さな木立があって、木立に見守られながらそのエルフは暮していました。ある年、クリスマスが近付いた時エルフは、「おきゃくさんをよんで いっしょに おいわいしよう」と思います。でもどうやってお客さんを呼べばいいのでしょうか。クリスマスキャロルを歌えば、それを聞いて誰かが気付いてくれるかもしれない。美味しい匂いのするケーキを作れば、きっと誰かが気付いて来てくれる。そして、どの方法もうまくいかなくてくじけそうになった時、トロルは彼の木立にろうそくを灯すことを思いつきます。 |
かっとびジャック ツリーはこびのまき |
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やました はるお文 しまだ・しほ絵 |
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イワトビペンギンのかっとびジャックは、ヨットに住んで、運び屋の仕事をしています。今度の仕事は、南極銀行に飾るクリスマスツリーを運ぶこと。立派なモミの木を持って帰ると約束して、いざ出発。ツリーやさんでモミの木や飾りのリボンを積み込み、まさに順風満帆だったジャックですが、南極めざしての帰りの海が大しけに。マストは折れ、ツリーは流され、もはや万事休す?しかし、かっとびジャックはへこたれません。次々襲い掛かる苦難を超えて、ジャックが仲間の下へ運んだものを見てください! |