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“すてきなぼうしを!”の号 2010.4
ちょっとおしゃれをしたい、気分を変えたいと、もしあなたが思ったら、帽子を手に入れるのが一番の近道です。暑さ寒さから守られるし、秘密も空想も仕舞い込めるし、その上イメージチェンジも確実という優れものですから。さあ、帽子屋さんへ行ってらっしゃい! |
ぼうしをとって ちょうだいな |
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松谷みよ子文 上野紀子絵 |
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大きな帽子ですっぽり顔の隠れた女の子。頭が寒くなるから・・・。風が吹いてるから・・・。お顔がへるから・・・。なにかと理由を並べ立て、絶対に帽子を脱ごうとはしません。さて、この子の帽子の中は、どうなっているのでしょうね。最後のページをお楽しみに。 小さい人たちは、気兼ねなく「いやー!」が言えるのを喜んで、一緒に口ずさんでくれますよ。 「松谷みよ子あかちゃんのわらべうた」全10巻の1冊です。 |
カリカリのぼうしやさん |
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つちだ のぶこ文・絵 偕成社 ¥1050.(税込) 初版1998.1 横19cm×縦24cm 対象4歳から |
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はりねずみのカリカリは帽子屋さんです。かぶり心地が良くて暖ったかくって、どんな形の頭にもぴったり合う帽子を作るというので、大変な人気。注文を受けると寸法や型を取ってデザインを決め、作るのは夜なべ仕事になってしまうカリカリさんです。そんな真夜中、三日月さんが帽子を注文にやって来ます。冬の夜空は寒いのすって。いつものように寸法を取って、カリカリさんはせっせと毛糸の帽子を編みました。ところが、そのとんがり帽子はどうしたことか、一週間後にやってきたお月様には小さくてかぶることが出来ませんでした。 |
ミリーの すてきなぼうしな |
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きたむらさとし文.絵 |
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ミリーが買おうとした羽根飾りの帽子は、「おねだんは、きゅうまん きゅうせん きゅうひゃく きゅうきゅうきゅうえん。」ですって!ミリーのお財布が空っぽなのを見た店長さんが、それではと奥から出してきてくれた帽子は、想像次第でどんな形にでもなる「特別な帽子」なのだそうです。かぶってみるとぴったりなので、「じゃあこれに しますわ」とミリー。この帽子、なるほど特別なぼうしです。羽根の帽子、ケーキの帽子、お花の帽子とミリーの思うがままに変えられて、そのうえ、街行く人たちの頭の上に乗っている特別な帽子も見えて来たのですから。 |