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“空見上げれば、雲”の号 2010.8
見通しの良い高架の自動車道を走っていると、前方の山並みから立ち上がるように、入道雲がもくもくと空に向かっていました。それでもまだ空は広くて、夕立が来る様子はありません。いつでも空に雲はあるけれど、夏雲の動きはダイナミックですね。暑さを忘れて夏空に見入りました。雲の絵本をお楽しみ下さい。 |
くものがっこう |
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みらい なな文 いけずみ ひろこ.絵 童話屋 ¥1,470.(税込) 初版2008.10 横19.5cm×縦25cm 対象3歳から |
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雲の学校に入学した、雲の子4人。いろんな形に変身するのを教わったり、大きくなったり小さくなったりする練習に明け暮れます。難しいのは、曇り空です。みんなでくっつきあって、隙間のないように空を覆わなくてはなりませんから・・・。やっと校長先生から「ごうかく」をもらった時、後ろから夕陽が射してくもたちは輝きましたよ。卒業のお祝いでしょうか。 |
あおいくも |
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トミー・ウンゲラー文・絵 |
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空の上で楽しく暮らす、ちいさな青い雲。周りのことは気にせず、生きたいように、自分らしく暮していた。青い雲が触れた所は青く染まり、青い雲を通り抜けた鳥や飛行機も青く染まった。雨も降らせず雷も鳴らさず、彼はちょっと変わり者の雲だったのかもしれない。そんなある日、青い雲は、地上から黒い煙が湧き上がってくるのを見た。争いだった。肌の色の違いのせいで人間たちが殺しあっている!雲はそれを見て「雨を降らせる決心」をした。彼の降らせる雨は人々を同じ青色に染め、争いの炎を消した。ウンゲラーが子どもたちに贈る平和についての絵本。実は、子どもたちへの宿題も隠されています。 |
雲のてんらん会 |
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いせ ひでこ作 |
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愛犬の末期を看取りながら、画家が毎日のように見上げたという雲の数々。研ぎ澄まされたコメントが一行添えられています。非現実のように美しい、吸い込まれて行きそうな、漂ってみたくなるような雲の画集です。最後のページの解説に雲の名称が添えられているので、絵描きの心から生まれたかのようにも見えるいちまい一枚が、どれも現実の雲だとわかります。心を解き放つのにぴったりの雲の画集です。 |