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“たねのお話!”の号 2011.11
秋にはたくさんの植物が実を付けますね。きれいなお花も良いけれど、子どもたちの心をくすぐるのは何といっても、たね・タネ・種!見付たら、絶対拾ってポケットに入れます。ごっこ遊びで使ったり、友だちと自慢しあったり、じゃなければ、そっと大事にしまっておいたり。・・・ところが、そうやって子どもたちに運んでもらうのも、どうやら種たちの作戦のひとつらしいのです。 |
(かがくのとも2011.10月号)
たねのさくせん |
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稲垣栄洋文 |
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花の後には、種が実ります。綿毛や羽根のついた種たちは、風に乗って遠くへ。生き物(人間も!)にくっついて移動する仲間は、子どもたちに「ひっつきむし」と呼ばれていますね。おいしい種を成らせて、鳥たちが食べて運んでくれるのを待つ植物もたくさんあります。どんぐりは森の動物たちに食べられてしまいますが、それでも大丈夫。土を掘って隠す動物たちの食べ残しから、ちゃんと芽を出せるのですって。自分では動けない植物は、種を遠くへ運ぶために、いろんな方法を考えているのです。雑誌「かがくのとも」の10月号ですが、1ヶ月だけしか読者の目に触れないのはもったいない、と思う出来栄えでした。 |
くつした のはら
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村中李衣文 |
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“ごきげんはらっぱ”に散歩に出掛けた、たいよう組の子どもたち。この日は長靴の上から、いらなくなった大人の靴下を履いています。へーんなの・・・。野原で遊んだ子どもたちは、園に帰ると、靴下を植木鉢に植えました。ますます、へーんなの。毎日お水をあげていると、みんなの鉢から、“ごきげんはらっぱ”の種たちが芽を出しはじめました。でもその中に、ひとつだけ芽を出さない鉢があるのは、まさとくんが「こっそり めなんか だしていたら ゆるさないからな」と言ったからでしょうか?でも、まさとくんは何故そんなことを? 梅光学院幼稚園の実践を元に書かれたお話だそうです。種の作戦を逆手に取って、こんな面白い実践をした先生方はすごいですね。 |
まるごとどんぐり スペシャル |
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おおたき れいこ作 |
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たくさん拾ったどんぐりを、工作に使ってもっと楽しみませんか?どんぐりカーは本当に走ります。ラビリンスも遊べますね。これからの季節は、クリスマスの飾りつけに使うと家族中で楽しめます。リース、ミニツリー、ケーキやクッキー、そして風変わりな聖歌隊。ほかにも素敵なアイデア満載の、ドングリを楽しむ1冊です。 |