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“サンタさん・準備をする!”の号 2011.12
たくさんの子どもたちに一晩でプレゼントを配るサンタさん。それは、実はとてもとても大変なお仕事なんだと、いつ子どもたちは気付くでしょうか?各地のサンタさん(?)の、その夜のためのお支度はこんなふうらしいです・・・。 |
サンタクロースの すきな おはなし |
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青木久子文 |
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クリスマスまでまだ何日もあるのに、動物たちは森の中でサンタさんを見付けます。サンタさんは、クリスマスに備えて準備運動の途中、疲れて居眠りしていたのです。もう今年は、1人でたくさんのプレゼントを配るのは無理かも知れないというサンタさの言葉に、「それじゃ、クリスマスはなくなるの?」と動物たち。そんな動物たちにサンタさんは、キリスト降誕の夜のことを語って聞かせます。そして、「プレゼントがなくても、愛はあるんだよ」と言い聞かせます。その年から動物たちは、クリスマスが近付くとサンタさんのお手伝いをするようになりました。そして贈り物を配り終えた後には、みんなも好きになったあのお話を聞かせてもらうのでした。 |
さむがりやのサンタ
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R・ブリッグズ文・絵 |
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寒がり屋で少々口の悪いサンタさん。24日の朝は、「やれやれ、またクリスマスか!」と憂鬱そうに起き上がります。でも、口とは裏腹に例年通りに支度を始めましたよ。たくさんのプレゼントを積み込むと、ソリで出発。ブツクサ言いながらも、夜明けまでかかってプレゼントを子どもたちの許に届けたのでした。このいかにも人間臭いサンタさ書き込まれたコミック風の作りです。おはなし会での読み聞かせには向きませんが、親子でゆっくり楽しむのにはぴったりです。 |
にんじゃサンタ |
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丸山誠司 文・絵 |
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お揃いの赤い装束を着けた、にんじゃサンタたち。年に一度のその日に備えて、ひたすら修行の日々です。走る。跳ぶ。投げる。潜る。そうしてとうとう24日夜。世界中に配属されたにんじゃサンタたちは、音もなく子どものいる家々に忍び込んでプレゼントを配るのです。・・・そうか、サンタさんたちは忍者の修行をして本番に備えているのか。そうかもしれない。サンタさんを目撃した子どもがいないのは、そういうことだったんですね。 |