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“わたしたちが今いるところ”のお話 2011.5
大地震と、津波。自然の猛威にさらされた日本ですが、その自然はまた、わたしたちを守り育んでくれる環境そのものでもあります。改めて考えてみると、この星に今生きていることそのものが奇跡と思えます。わたしたちの「いまいるところ・・・」を知って、大切に住い、そのままを次世代に残していくことを、子どもたちと一緒に考えませんか。 |
ぼくのいまいるところ |
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かこ さとし文 |
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ここはどこ?と子どもに聞かれた時、多分大人は所番地を答えるでしょう。でも、子どもたちが知りたいのは、そういうことではないはずです。この絵本では、ぼくが今立っているのは家の庭、ぼくの家は小さな町の中・・・という説明で始まり、宇宙に向かって位置を辿って、だから今ぼくがいるのは、大宇宙の―銀河系の―太陽系の―地球の・・・と、ふたたびぼくの家の庭までお話は戻ります。これが、子どもたちの知りたいこと!子どもたちを愛してやまない絵本作家・加古さんは、東大理学部卒業と、ご専門は理系です。 |
ベッドのしたには なにがある?
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ミック・マニングと |
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もぐったり捜したりは、子どもの最も得意とするところ。この姉弟(と、ねこ1匹)は、ベッドの下から地下へともぐって、なんと地球の中心までを探検します。それにしても地球ってすごい!虫たちの住む土。地下鉄の走る地中。もっと深いところには化石や石炭、さらに行くと熱いマントル。そして、地球の真ん中は?地層にうずもれている歴史や地質・鉱物に関する説明も小さい人たちの興味に添っています。わたしたちって、こんな素敵な地球の上に住んでいるんだ!と思えます。 |
せかいのひとびと |
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ピーター・スピアー文・絵 松川真弓訳 評論社 ¥1,575.(税込) 初版1984.2.1 横26cm×縦19cm 対象:3歳から |
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たくさんの人。その人々の身体的特徴や文化が、ぎっしりと書き込まれたたくさんの絵によって表されています。日本の民家や着物や文字、大黒様も出てきますよ。作家は文字なし絵本の第一人者ですが、添えられた短い言葉の深さにもご注目を。上でご紹介した2冊と地図と一緒に、たっぷり楽しんでください。 |