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小さい時って、どうしてあんなに夜が怖かったのでしょう・・・。見慣れた風景が、夜には馴染みの無いよそよそしいものに変わってしまい、安全なわが家で両親のそばにいないと安心できなかったものです。今ではすっかり夜行性の大人になって(・・・なりすぎて・・・)しまいましたが、夕暮れ時のすっぱいような切ないような気持ちが懐かしいです。 |
くらい くらい |
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長谷川せつこ文 |
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最初の画面がシルエット。2場面目で灯りがついて、スイッチを押した動物がニコニコ顔で現われます。ちょっと心配して、ああ良かったと安心する繰り返しが、小さい人たちの気持ちにぴったりなのでしょう。シルエットが誰のものなのかに気付くという、更なるお楽しみもあります。表紙だけでは手にされる確立が低く、お奨めしたらまず買っていただける・・・という“変化球”絵本です。(シリーズ:おでかけばいばいのほん) |
よるの えほん
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バーバラ&エド・エンバリー文・絵 |
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夜空の星・月。森の蛍。夏の夜の花火。灯台の明かりに町のネオン。夜には灯りが何てよく似合うのでしょう。でも、森の動物や海の魚、それに人間のこどもたちに夜必要なのは、どうやら灯りではなくベッドみたいですね。明るくて美しい夜の場面の数々が、夜はちょっと苦手だな・・・という小さい方を慰めてくれると思いますよ。 |
よるの えんてい |
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佐々木 洋 文 上條 滝子絵 講談社 ¥1,470.(税込) 初版2011.7.25 横21.5cm×縦26.5cm 対象:4歳から |
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お友だちと楽しく過ごした後、みんなが帰った園庭では何が起きている?子どもたちの歓声が消えて“からっぽ”に思える園庭ですが、この時間には、小動物や昆虫たちが彼らの時間を過ごしているのです。それに植物たちも、お休み時間が無いのですから勿論活動中です。この絵本の中には月明かりの青い景色の中で、生き物たちの静かな営みが描かれて、子どもたちも夜の園庭の様子を体験できます。作者はプロの「自然案内人」。巻末に解説と検索が付いています。 |