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新年おめでとうございます。辰年ですね。お話の世界にすむ彼ら、神話や昔話は勿論、絵本や童話での出番は多く、英雄としても悪役としても活躍します。最近はロールプレイングゲームでの出番も多いようです。それでは、絵本の龍たちをお楽しみください。 |
今号からこのページの様式を変更し、表紙絵のみのご紹介とさせて頂きます。
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まゆとりゅう やまんばのむすめ まゆのおはなし
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富安陽子文
降矢奈々絵 福音館 \840.(税込) 初版2008.2 横19.5cm×縦26.5cm 対象:5歳から |
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「はるの りゅうが でたよ」と、やまんば母さん。雪をかぶった山に、地面が黒いすじとなって顔を覗かせたのです。今日はお客様がやってくる!という母さんの言葉に、娘のまゆも張り切ります。やがて空を鳴らしてやって来たのは、りゅうの親子でした。おいしいヤマブドウのお酒を振舞った後、やまんば親子は龍の背に乗って空高く舞い上がり、力をあわせて春の雨を降らせます。雨が雪を融かし、雪解け水で川の流れも龍のよう。こうして毎年、やまんばに春が訪れるのです。
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おうさまジャックと ドラゴン
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君島久子文
赤羽末吉絵 福音館 \1365.(税込) 初版1976.12.6 横31cm×縦23cm 対象:5歳から |
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ジャックは、ザックと小さい弟と一緒に公園でお城を作り、王様になって、ドラゴンやかいじゅうと戦いごっこを始めました。戦いに勝った王様ジャックは、「こんやは みんなで、おしろに とまろう」と宣言します。しかし夕方になると、ザックも小さい弟も両親に連れ戻されました。ひとりになっても 「こわいもんか」とお城で頑張るジャックの心の中で、空想のドラゴンはどんどん膨らんでいって・・・。
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ほしになったりゅうのきば
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君島久子文
赤羽末吉絵 福音館 \1365.(税込) 初版1976.12.6 横31cm×縦23cm 対象:5歳から |
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昔、南山のりゅうと北海のりゅうが兄弟げんかをして、天に穴を開けてしまったから大変。その真下の村では、天候が荒れて暮しが立ち行かなくなってしまった。綿の花から生まれて、おじいさんとおばあさんに大事に育てられたという青年サンは、村のために天をつくろいに出かけた。まず、緑の髭の老人を訪ねて知恵を借り、クマ王の姫の1人をお嫁さんにすると、そのお嫁さんは、天を破った罰として、りゅうから角と牙を取って来るようにと言います。これは、中国に語り継がれる壮大な民話。今わたしたちの見上げる天の川は姫のターバンで、光っている星はりゅうの牙なのだそうです。
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