“キリスト降誕の絵本”特集 2012.12
クリスマスってサンタさんが来る日・・・それだけでは、ちょっと寂しいですね。奇跡が起こったというその夜のことを、イエス・キリスト降誕の絵本でたどってみませんか。宗教が違うからという考えの方も、他国に伝わった民話として触れてみたらいかがでしょう。降誕の絵本は、格調高い作風のものから、小さい人たちが親しめるよう、動物や子どもの体験として描かれたもまでたくさんあります。今年のクリスマス絵本特集は、久しぶりに降誕をテーマに選びました。今回ご紹介したほか、ホフマン、ガンチェフ、レイの作品も機会があったら取り上げたいと思います。 |
いちばんはじめの おくりもの |
なかむらきよこ 文 |
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羊飼いの息子サムは、お父さんからケガをした子羊の世話を任されます。プチと名付けた子羊と大の仲良しになったサム。ある時、サムはロバで旅するやさしそうな女性を見かけ、亡くなったお母さんの姿と重ねます。そして、神の御子誕生の知らせにお父さんとベツレヘムへ駆けつけたサムは、旅の女性が、イエスキリストの母マリア様だったことを知ります。サムはこの時、大切にしてきたプチを、飼い葉おけのベッドで眠るイエスさまに贈ったのでした。 |
せかいでさいしょのクリスマス |
小野かおる 文・絵
サンパウロ \1050.(税込) 初版2005.11 横27cm×縦21cm 対象:5歳から |
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二千年前、ユダヤのナザレの街。マリアはある日天使ガブリエルから、あなたは神の子イエスの母になりますと告げられます。戸籍調べのためベツレヘムに向かうマリアと婚約者のヨゼフ。そしてある夜のこと、天使の歌声に導かれた羊飼いたちと三人の博士は、ベツレヘムの町はずれに、輝く光の差し込むうまやを見付けたのです。そしてそこには、生まれたばかりの赤ちゃんが飼い葉おけの中ですやすやと眠っていたのでした。 |
バブーシュカのおくりもの | サンドラ・アン・ホ−ン 文 ソフィ・ファテ 絵 さわともえ 訳 日本基督教団出版局 \1,575.(税込) 初版2009.9 横24.5cm×縦22cm 対象:4歳から |
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きれい好きで世話好きなバブーシュカおばあさん。天使からの知らせで、生まれたばかりの王様が馬小屋に寝かされていると聞いた彼女は、ショールやお人形を籠に詰めて出かけたのでした。ところが途中、困っている人に出会うたび贈り物をあげてしまい、馬小屋についた時には籠は空っぽになってしまっていました。でもマリア様は喜んで彼女を招き入れます。すると、なんて不思議なんでしょう。彼女が道々他の人にあげてきた贈り物は、どれもちゃんとこの馬小屋に届いていたのです。 |