歯は大事! ”の号 2012.3
  先月の特集「からだ」に続き、今月は、歯。体の中でも特に、日常の管理の大切なパーツです。歯医者さんのお世話になるのは出来るだけ避けたい。そう思ってはいるのですけど、でも、眠い時に歯を磨くのって大人でも面倒ですもの。小さい人たちの虫歯予防って大変ですよね〜。そういう事情のせいか、それとも絵本作家の好みのせいか、虫歯関係の絵本はたくさんありますよ。

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 はみがき、きらい?

  ママダミネコ 文・
  ひさかたチャイルド
  \1,365.(税込)
  初版2010.4
  横26.5cm×縦17cm
  対象:3歳から 

 

 

 甘いものに目がない、ぶたのポール。そのくせ彼は歯磨きが嫌い。そしてある日とうとう、虫歯発見た!勇気を出して歯医者に出かけたポールですが、間の悪いことに歯医者の前でおおかみさんに会ってしまいます。こ、こわい。おおかみに至近距離で怒鳴られたぶたのポールは思わず、「おおかみさん、おくちが くさいでーす!」。どうやら、おおかみは歯槽膿漏の臭い息のせいで、仲間から避けられていたようなのです。そこで二人は、手を取り合って歯医者へ入っていきました。二人とも、治療の後は歯磨き指導だったようですよ。

 


 

 

 むしばいっかのおひっこし

 

にしもと やすこ
講談社
\1,470.(税込)
初版2009.5.7
横21.5cm×縦26.5cm
対象:5歳から

 

 

 ムシバキンの一家は、いつもお腹をすかせていました。歯磨きのせいで食べるものがないのです。そこで、お父さんは家族を連れて引越ししようと「むしば ふどうさん」を訪ねました。家探しの条件は、お腹いっぱいになれる家。不動産屋さんが奨めてくれたのは、お菓子がいっぱいで歯磨きの心配のない家でした。新しい家に引っ越したむしばいっかは、甘いお菓子をいっぱい食べられるようになり、とても幸せでした。歯医者さんのヤットコが、お家の中に進入して来るまでは・・・。

 


 

 

 はははのはなし

 

加古里子
福音館
\945.(税込)
初版(月刊誌かがくのとも)1970.6 
かがくのとも絵本収録1972.3
横23.5cm×縦25.5cm
対象:4歳から

 

 

    
 どうして虫歯ができるのか、強い歯を作るためにはどうしたら良いかを、科学的に、わかりやすく説明した、超ロングセラーのこの絵本。今ではどこの出版社にも、子ども向けの「虫歯予防」の絵本がありますが、この「はははのはなし」は、“世界ではじめての月刊科学絵本「かがくのとも」”15号として、40年前に刊行されました。小さい人たちにわかる「歯」の本として、衝撃的デビューだった!と記憶しています。以来40年以上、子どもたちに読み継がれています。どんなことも、わかりやすい科学的解説で読者をひきつけるのが、加古さんの科学絵本の世界です。


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