“巳年・へび大活躍”の号 2013.1
クリスマスが終わると、次は一斉に「お正月」モードになる子ども業界。ピコット店頭もご多分に漏れずです・・・。でも悪いことでもありますまい。だって、東洋で頑張っている「干支」の出番ですものね。今年は巳年。長いものはどうも・・・と敬遠される方がある一方で、ヘビの飼育が趣味だったりヘビ小物のコレクションをする方も多いですよ。そして実は絵本では、ヘビはなかなか人気のキャラクターなのです。 |
へびのみこんだ なにのみこんだ? |
tupera tupera 文・絵 |
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やや人相のわるいこのへび、いろんな理由を付けて食べ物や動物や友だちを飲み込みます。白い背景に浮かび上がる、飲み込んだものたちのシルエット。そして次のページでは、真っ暗な画面に浮き上がる呑み込まれたものの実際の姿。怖くてユーモラスで、小さい人たちから大人まで楽しめる絵本です。問題は、この絵本、判型が横長のせいで湿度で反り返ってしまうこと。へびなんだから、少々曲がっても仕方ないんですけどね・・・。 |
おもちのすきなヘビのおふじ |
谷真介 文 赤坂三好 絵
佼成出版 \1365.(税込) 初版2006.12 横22cm×縦26cm 対象:4歳から |
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子どもを授からなかったある老夫婦が、ヘビの卵を拾って育てます。卵から孵ったヘビはおふじと名づけられて元気に育って、おじいさんとおばあさんに甘え、村の子どもたちと仲良く遊ぶ毎日を過ごしていました。しかしそのうち大人たちの中に気味悪く思うものが出てきて、へびは魔物だから捨てた方がいいと言われてしまいます。泣く泣くおふじを山奥に放したふたりは、おふじの好きなおもちを持って会いに通っていましたが、大事なおふじを手放して力を落としたおじいさんは、とうとう 寝込んでしまったのです・・・。 |
へびのクリクター | トミ−・ウンゲラ− 文・絵 中野完二訳 文化出版局 \1,050.(税込) 初版1982.1 横21cm×縦28cm 対象:4歳から |
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爬虫類研究家の息子から送られてきた、お誕生日プレゼントのへびに、最初はおどろいたルイーズ・ボドさん。でも調べてみると、このへびは毒が無くて大きくなる種類とわかり、クリクターと名付けて一緒に暮らすことにしました。ミルクを飲ませ、セーターを編んでやり、一緒にお買い物にも連れて行き、ボドさんはクリクターを子どものように可愛がって世話しました。学校に連れられて行ったクリクターは文字を覚え(どんなふうにかは、絵本を見てね!)、子どもたちともすっかり仲良くなりました。でも、楽しい日々を過ごしていた二人に大変なことが!ある夜、泥棒が忍び込んでボド夫人を襲ったのです。・・・こちらは、とてもとても幸せなへびのお話です。 |