“どんなお家にすもうかな?”の号 2013.3
当地天白は転勤族の多い町で、春は引越しトラックだらけとなります。引越し先では、どんなお家が待っているのかな? まさかワラの家や石の家・・・ってことは、ないでしょうけど、素敵なお家だといいですね。先人たちは様々に工夫して安全で快適な家を作ってきたし、今も世界を巡ればさまざまな住まいがあります。現代日本は鉄筋コンクリートの家が主流ですけど、もし次に住む家を選べるとしたら、あなたはどんなお家がいいですか? |
三びきのこぶた イギリスの昔話 |
瀬田貞二 訳 山田三郎 絵 |
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どんな家を作るかがテーマなら、まず思い浮かぶお話がこれ。お母さんの家を出て、それぞれ自分のお家を持つことになった、こぶた3兄弟ですが、兄さんぶたたちがお手軽に建てた、ワラの家と木の家は、オオカミの「ふう ふう ふう」という息に、あっけなく吹き飛ばされてしまいます。労をいとわず煉瓦で家を建てた弟のぶたは、働き者であるだけでなく、どうやら「自分の頭で考える」賢さも持っていたようで、駆け引きの末、見事にオオカミをやっつけてしまいます。 |
こんな家にすんでたら 世界の家の絵本 |
ジャイルズ・ラロッシュ 作
千葉茂樹訳 偕成社 \1,680.(税込) 初版2013.2 横26cm×縦28.5cm 対象:5歳から |
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土の家、木の家、洞窟を利用した家に、水の上の家、移動できるパオやキャンピングカーまでが、精巧なペーパークラフトで再現されています。建築様式や材料などのデータも添えられていますが、想像力を掻きたててくれるのは、「こんな家に住んでいたら・・・」に始まる作者の短いコメントです。たとえば中国の楼のページには、「こんな家に住んでいたら、自分の家にいても遊び友だちにはこまらない。」で始まって、大家族が一緒に暮らす楽しさと便利さが説明されています。この絵本に紹介されている家のうちで、わたしたちにも作れそうなのは「ツリーハウス」でしょうか?枝が横に張り出した大きな木が一本あったら。 |
地球生活記 世界ぐるりと家めぐり | 小松義夫絵 福音館 \5,250.(税込) 初版1999.6 横24cm×縦31cm 対象:子どもから大人まで |
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写真家である著者が30年かけて世界各地の普通の人々の暮らしを撮った、“世界ぐるぐるおもしろ住宅訪問記”です。さまざまな土地で、風土に合った家を建て、逞しく生きている人・人・人。「生きる」と「住まう」がしっかり結びついていて、平凡なマンションに暮らすわたしにはとても羨ましく思えます。 |