“今度雨が降ったら・・・”の号 2013.5
ある雨の日、砂場のおもちゃを持った近所の子が、公園に行けない〜と泣いていました。大丈夫、雨の日のお楽しみだって、いっぱいあるんだよ。明るく晴れ渡った日もいいけれど、しとしと雨ザーザー雨に、泥んこにいつもと違う表情の川、雨のしずくに葉っぱの先の雨つぶ。雨の日はいつもの公園が別の世界に見えるはず。今度雨が降ったら、お出掛けしてみようよ! |
あめ ぽったん |
ひろかわさえこ 文.絵 |
|
|
| |
雨の音に気付いて女の子が窓からのぞくと、かたつむりやミミズが、雨だいすき!と出て来ていました。そこで、女の子も傘をさして雨の中へ。すると、雨つぶが赤い傘のうえでぽったんぽったん歌います。楽しいリズムで読める、小さい人たちの雨の絵本。もちろん、水溜りじゃぶじゃぶもありますよ! |
みずたまレンズ |
今森光彦 写真・文 |
|
|
| |
空から落ちてきた雨粒たちは、水溜を作ったり、草や木を濡らしたりします。蜘蛛の巣や花や葉っぱの上に落ちると、水はまんまるな玉になるんだって、知ってた? その水玉のレンズをじっと覗くと、おやおや、中にいろいろなものが見えますよ。水玉がその向こうの景色を映しているのです。カメラが見せる、水玉の不思議と美しさ。今度の雨の日には見付けに行こう! |
あめふり ばばばあちゃんのおはなし | さとうわきこ絵 |
| |
毎日雨が続いて、ばばばあちゃんも、仲間の子犬や子猫もうんざりです。空に向かって、「ときどき 休んじゃくれないかね。」と呼びかけると、雲の中から「やなこった。」という声がして、雨はますます大降りに。これには、ばばばあちゃんは怒ったぞ!そこで、薪ストーブをどんどん燃やして、胡椒やトウガラシも放り込んで、辛い煙を空いっぱいに送ってやったのです。さあ、雲の上のカミナリさんたちはくしゃみが出て出て、あまりのくしゃみに雲も破れ、自分たちが降らせた泥水の中にみんな落っこちてきちゃったよ。この後カミナリさんたちが雲の洗たくに大忙しだったしばらくは、毎日良いお天気が続きましたって。 |