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“わらべうたで あそぼ!”の号 2014.5
わらべうたは時代を超えて子どもたちに受け継がれていく、言葉と遊びの宝箱です。家庭や地域に口承で伝わることは、残念ながら少なくなりましたが、それに代わって、幼児教育や子育て支援の場で、「わらべうたを伝える」活動がさかんです。そして、わらべうたがテーマの絵本も、たくさん出版されていますよ。ご紹介するのは、そのほんの一部。日本に生まれた子どもたちに、わらべうたをいっぱい楽しんで育ってほしいものです。 |
せんべせんべやけた | こばやし えみこ 文 ましま せつこ 絵 こぐま社 本体 \900. 初版 2006.10.25 横21cm×縦19cm 対象:2歳から |
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「せんべ せんべ やけた どの せんべやけた」。せんべいやおにぎり、さかなにだんごも、みんなひっくり返しながら焼きます。じょうずに焼けたら、お客様に「さあ どうぞ」。おままごと遊びが始まったころの子どもたちが大すきな、「どうぞ!」の遊びです。絵本でうたを覚えたら、子どもたちの手を並べて順にひっくり返し、クンクン嗅いでパクッと食べる遊びもやってみてくださいね。 |
いろいろおせわになりました |
柳生弦一郎 文・絵 |
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ご存知、お茶に誘うわらべうた「おちゃを のみに きてください」です。でも、「はいこんにちは」と「はいさようなら」の繰り返しで、真ん中が無いんですよね、このわらべうた。その、こんにちはとさようならの間を、画家がとんでもなく愉快な空想で埋めてくれています。各ページとも、テーブルには お茶の用意があって、誰がやって来て何をして遊んだのか、小さい人たちにも言葉での説明無しに読み取れるのです。この絵本を楽しんだ子は、仕草遊びをした時にも豊かなイメージが湧き上がるでしょうね。ちなみに、この本を捜しに来られるお客様はたいてい、「おーちゃをのーみにの絵本ください!」と言われます。タイトルより本文が勝ってます。(^^) |
わらべうたで あそびましょ
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たあちゃんが姿見(あの、古めかしい鏡です。)を覗いて、♪あーがりめ、さーがりめ♪をして遊んでいると、姿見の中から猫とだるまが飛び出してきました。あーそーぼ! そこで、♪あっぷっぷ♪をして、♪いっぽんばしこーちょこちょ♪をして、すると今度はタヌキの親子が・・・。こうして次々わらべうたの主人公たちが現れて、お母さんの「ごはんですよ!」の声がするまで、わらべうた遊びが次々と繰り広げられました。お仕舞いは勿論、♪さよならあんころもち またきなこ♪ですよね。出てきたわらべうたが歌えるよう、見返しに全部の楽譜付き。 |