“一緒に暮らそ! ”の号 2014.10

 動物や昆虫・鳥に人間、種類が違っても仲良く一緒に暮らしてます!という幸せな世界を描くのは、絵本がお得意とするところ。お話の主人公たちはみんな、自分と違うところだらけの相手を、とても上手に受け止めています。それって、現実社会じゃ難しいこと?お話世界だからできること?そうかな・・・う〜ん。仲良し暮らしのお手本3話、どうぞ!

 

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バムとケロのおかいもの

島田ゆか 文.絵
文溪堂
本体 \1,500.
初版 1999.2
横28cm×縦22cm
対象:子どもから大人まで

 

 

 

 刊行20周年というバムケロシリーズは、いたずらでわがままで、世話の焼けるカエルのケロと、大らかな犬のバムの暮らしに、二人の個性的なお友だちも大勢登場します。
 第4話のおかいものでは、みんなで街へ月に一度の買い出しに。バムは迷子になりそうなケロの面倒を見ながら、食料や布地や古いフライパンも買い込みましたよ。各ページに描き込まれている商品の、なんて可愛いこと!不思議な物やおかしな物も、どっさり。読者も自分用のお買い物が楽しめます。買ったり食べたりして、とうとうお金を使い果たしたバムケロ一行は、大、大、大満足で家路につきました。



くすのきだんちは 10かいだて

武鹿悦子 
末崎茂樹 .絵
ひかりのくに
本体 \1,200.
初版 2007.2
横22cm×縦26.5cm
対象:3歳から

 

 

 

 風と光に包まれて、野原にそびえるくすのきだんち。住人はウサギやサルやキツネ、それに鳥たち。みんなで仲良くやれていることが、管理人のモグラの自慢です。ある時、カケスが空室を借りようとやってきて、広い7階にするか空に近い8階にするかで、大いに迷います。それもそのはず、カケスにはお嫁さんが来る事になっていたのです。7階に住み着いたカケス夫婦に、初めての卵が誕生した頃、8階の空き室を見せて欲しいとやって来たのは・・・、ヘビ。どうやらカケスの卵をねらっている様子です。さあ大変!
 事件が起こるたび住人たちで協力して乗り切るくすのきだんちのお話は、読むたび心が暖かに。現在5話まで出ています。



ペニーさんのサーカス

マリ−・ホ−ル・エッツ 文.絵
松岡享子 

徳間書店
本体 \1,400.
初版 2014.7
横20cm×縦26cm
対象:5歳から

 

 

 心優しく動物好きで、牛・馬・ブタ・ヤギ・にわとりといった動物たちを家族にして暮らしているペニーさん。そのペニーさんの家に、見慣れない動物が現れました。サーカスから逃げ出してきた、チンパンジーとクマでした。サーカスで芸をするのは楽しいけれど、檻に閉じ込められる暮らしにはうんざりだという2匹。どうかペニーさんの家に置いて欲しいとすがりつきます。でも待ってておくれと、ペニーさんは悲しい気持ちで2匹をサーカスに帰しますが・・・。ペニーさんシリーズ3作目。もりのなかのエッツの作品です。


 

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