“保育園生活”特集 2015.6

 4月に入園した子どもたちは、もう保育園生活に慣れたでしょうか。保育時間は早朝から夕刻まで。だから長い子は、起きている時間のほとんどを園で過ごすことになります。その毎日はもちろん楽しいこと満載ですが、ときには泣いたり怒ったりすることだってあるはず。そんなドラマチックな毎日の中で、卒園までには、クラスの仲間や担任と第二の家族のような関係が出来上がる、保育園はそんな素敵な子どもの居場所です。   関連ブログは ・・・→

 

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いってらっしゃーい

      いってきまーす


 

神沢利子 
林明子 
福音館
本体 ¥800.
初版 2013.5.29
横26.5cm×縦19
.5cm
対象:3
歳から

 

 

 

 なおちゃんの家はお母さんが会社に行き、お父さんは絵描きさんなので家でお仕事です。朝、お父さんに送られて保育園に着いたなおちゃんが、クラスの仲間とおままごとしたり、おかずの卵を買いに行ったり、お給食が済んだらお昼寝もして、夕方のお迎え時間までを楽しく過ごす、そんな様子が細部まで描かれています。ザ・日本の保育園といっていいこの絵本、大きな事件は起きませんが、保育園っ子たちにとっては安心して自分の生活をなぞることのできるうれしい1冊です。お母さんとの帰り道も、1日離れていた母子がその隙間を埋める嬉しい時間なんですね。

 

 

おむかえまだかな

 

もとしたいづみ 
岡田千晶 
学研
本体 \1,300.
初版 2015.4.20
横22cm×縦24cm
対象:4歳から

 

 

 

 保育園の夕方。気が付くとお友達はみんな帰って行き、ママのお迎えを待っているのはかなちゃんだけになりました。先生の「もうすこしだね。まっていようね」という優しい言葉。ちょっと心細くなったかなちゃんに、縫いぐるみのクマが話しかけてきます。ママの電車、止まっちゃったのかな?それともケーキ屋さんで、何を買うか迷っちゃってるのかな?それとも・・・と、ふたりのお話が盛り上がっているところへ、ママは帰ってきます。最後の一人になってお迎えを待つとき、さみしい思いもあるけれど、安心して待つ場所のあるかなちゃんは幸せです。そして、どんなに楽しく保育園を過ごした子も、最後はママの腕の中!

 

 

かえってきたカエル

 

中川ひろたか 
村上康成 
童心社
本体 \1,300.
初版 2004.4.10
横22cm×縦21cm
対象:4歳から

 

 ひろみ先生が朝来る途中で見つけた緑色の小さなアマガエルを、クラスのみんなで飼うことにしました。名前は全員一致でみどりちゃん。図鑑で調べてみると、カエルは虫を食べると書いてあります。そこで子どもたちは、雨の中を餌探しに出かけました。ところがその間に、大変!お留守番をしていた園長先生、みどりちゃんがあまりに可愛いので飼育ケースを開けて、逃げられてしまったのです。どこへ行ったたのかな・・・見つからない・・・子どもたちになんて言おう・・・。相変わらずうっかりやの園長先生ですね。


 

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