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“夏は、すいかを!”の号 2015.8
夏のオヤツといえば、スイカですよね。アイスもいいけど、こちらは1年中食べられますから。それにね、カップや袋に一人分ずつ分けられていないので、食べるならみんなが揃った時。切ったり種をだしたりといった面倒くささも、スイカを美味しくする隠し味かもしれません。 |
ひとくちパクリ
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木曽秀夫 文・絵 |
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ほがらか村の動物たちの前に、ごろりと大きなすいかが!1個しかないすいか、どうしよう?すると、わにさんが鋭い尻尾でギザギザと、すいかを人数分に切ってくれましたよ。これで、仲良く食べられます。切り株の上に並んだ、同じ大きさの美味しそうな半円形。さっそくみんで、いただききま〜す!小さいお口のアリさんは小さくちくり。つるさんは、深ーくつるり。わにさんは、真っ二つにがっぷり。どうやらワニさんのお口には、このひと切れは小さすぎたみたいですけどね。 |
ねこざかなのすいか |
渡辺有一 文・絵 |
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なかよしの猫と魚は、あんまりなかよし過ぎて、ときどき猫が魚のお腹に入って“ねこざかな”になります。(この面白さは、絵本を見ていただかないと伝わりません・・・) ある時ふたりが浜で遊んでいると、よく冷えた甘そうなすいかが流れてきました。喜ぶふたりの前に次に現れたのは、カバの親子。このすいかは、カバの娘のお誕生祝いだと言います。ちょっとがっかりのねこざかなですが、お誕生会に誘われて、一緒にすいかを食べることに。仕掛けのページがあって、すいかの好きなおばけさんも登場する、ねこざかなの幸せな一日のお話です。 |
万次郎さんとすいか |
本田いづみ 文 |
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万次郎さんが丹精込めたすいか畑で、それはそれは立派な、甘そうなすいかができた。万次郎さんはみんなにご馳走したいと思うが、すいか重すぎて持ち上がらない。万次郎さんの嘆きを聞いたすいかは、みんなのところへ行ってやろうと、自分から転がりだしたよ。大きな川に飛び込んだすいかは、泳げない万次郎さんを掴まらせて、どんぶらどんぶら。助けようとして川にはまった人も、面白がって一緒に掴まる子どもたちも一緒にスイカの後ろへ長い列を作って、どんぶら・・・。作者のふるさとの吉野川辺りの方言で喋るすいかの、その訛り具合がのどかで優しくて、すいかをますます甘くしているようです。 |