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“クリスマスのプレゼント”の号 2015.12
おしゃれにラッピングされた高価なプレゼントを貰ったら嬉しいですね。でも、本当のプレゼントって、どうやらそれだけではなさそうですよ。願いや、偶然や、大いなるものの思いが、本当に必要なところへ、大切なもの・あるいは大切なことを届けるのではないかという気がします。あなたのところへは、どんな“思い”が届くでしょうか?そんなことを考えながら、ラッピングに心を込める子どもの本屋です。 |
ちびうさクリスマス!
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ハリ−・ホ−ス 文・絵 |
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願ったり、諦めかけたりといろいろあったけど、ちびうさは、サンタさんから念願の赤いソリを貰うことができました。そんな大事なソリだもの、ちびうさは、誰にも触らせたくありません。仲間たちから離れて、1人で滑っていましたが、何と!スピードの出しすぎで、ソリはバラバラになってしまいました。するとその様子を見て駆けつけて来たなかまが、自分たちの貰った道具セットやお絵描きセットを使って反ソリを直してくれて・・・。直ったソリで、ちびうさは仲間と一緒にいっぱい滑りましたよ。“一緒に滑る方が楽しい”という気付きが、ちびうさに贈られた一番大切なプレゼントだったのでしょうね。 |
ルッキオとフルフリ はじめてのクリスマス |
庄野ナホコ 文.絵 |
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あばら家でいつもお腹を空かせている、ノラネコのルッキオとフリフリ。考えるのは食べ物のことばかりです。だって美味しいご飯をくれる飼い主さんが、二匹にはいないのですから。そんな二匹は、ある時、クリスマスツリーを飾ることやサンタクロースのプレゼントことを知ります。二匹の願いは、すごく美味しいという噂のマグロの猫缶をサンタさんから貰うこと。松の木の枝と浜辺の貝殻で、クリスマスツリーらしき物を作って、サンタさんを待つ・・・というか、猫缶を待つ二匹。彼らにも幸せなクリスマスの朝は来るのでしょうか?ルッキオとフリフリ第二話です。 |
トムテと赤いマフラー |
レ−ナ・アッロ 文 |
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女の子は小さい時に、赤いマフラーを無くしました。そして、随分後になってから、こんな夢を見たのです。秋が深まる中、旅をしていたトムテは、助けて!という声を聞きます。それは湖で眠っているうち氷に閉じ込められてしまった、渡り鳥の声でした。助けに行こうとしたトムテは、その時足元に赤い布切れを見つけます。小さくて、頑固で、クリスマスにはお粥をもらってもプレゼントは配りそうもない、そんなトムテに拾われた赤いマフラーは、この後どんな旅をするのでしょう?トムテは渡り鳥を助けることが出来るでしょうか?そして、この夢の後、女の子は、自分はトムテのためにマフラーを無くしたのではないかと考えるようになりました。 |