“夢を見る”の号 2016.1

 どうやら、夢をよく見る人と、あまり見ない人があるようです。見ないタイプの人は、たまに見た夢(というか、たまに覚えている夢ですが)は、印象深いと思いますが、わたしは頻繁に見るので、その分あまり強いインパクトはありません。それでもやっぱり初夢は特別です。一富士二鷹三茄子・・・ではなく、自分にとって意味のある夢だったら幸先が良いという気がします。今月は夢の絵本の特集です。

 

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ゆうたのゆめをみる


 

北山葉子 
あかね書房
本体 ¥700.
初版 1988.10
横5.15.5cm×縦19cm
対象:3歳から

 

 

 

 「おれ、いぬ」と威張った口調の、ゆうた君ちのハスキー犬。ゆうたは「おはよう」 おれは「わん!」。ゆうたは「おいしい」 おれは「わん!」。こんなふうに一緒に暮らす様子が語られていて、一日の終わり、眠りに就くゆうたに、威張り犬は呼びかけるのです。おまえ おれのゆめ みろ おれ おまえのゆめ みる。夢の中でもゆうたの傍にいたい威張り犬の気持ち。仲良しの1人と1匹のシリーズ3巻目です。

 

 

よるのきかんしゃ

ゆめのきしゃ

 

シェリ−・ダスキ−・リンカ−  
トム・リヒテンヘルド  

福本友美子  

ひさかたチャイルド
本体 \1,300.
初版 2013.8
横26cm×縦25cm
対象:4歳から

 

 

 

 しゅっしゅっぽっぽ!しゅっしゅっぽっぽ!眠りの中へやって来る蒸気機関車。いっぱい連なった車両に、動物たちが積み込みます。有蓋車にはおもちゃをいっぱい、冷凍車にはアイスクリーム、おおもの車やながもの車もあるから、象も恐竜も乗せられます。こうして夜の闇の中、機関車は長い長い車両を引いてまた出発。がったん、ごっとん・・・しゅっしゅっぽっぽ!しゅっしゅっぽっぽ!子ども部屋のおもちゃの汽車が見せてくれる、楽しい汽車の夢です

 

 

だれもしらない バクさんのよる

 

まつざわありさ  
絵本塾出版
本体 \1,300.
初版 2012.9
横19cm×縦25.5cm
対象:5歳から

 

 

 

 バクさんは昼間寝ていて、夜になると活動開始。それは、怖い夢を見た人のベッドに駆けつけて、その夢を食べてあげるためなんです。今夜怖い夢を見たのは、うさぎさん。うさぎさんは、ブロッコリーのおばけに追いかけられた夢を見てうなされていました。大きく膨らんだブロッコリーに、バクさんもびっくり。でも勇気を出して夢の中に入り、ブロッコリーおばけを食べてしまいました。バクさんのおかげで、夢の中のうさぎさんは、ブロッコリーがおいしく見えて来たみたい。こうして、怖い夢を次々やっつけるバクさんですが、寂しくて泣いている山猫さんの夢に入っていった時には、さあ困った。怖い夢しか食べたことのないバクさんには、寂しい夢をどうしたらいいのかわからないのです。


 

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