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“夢を見る”の号 2016.1
どうやら、夢をよく見る人と、あまり見ない人があるようです。見ないタイプの人は、たまに見た夢(というか、たまに覚えている夢ですが)は、印象深いと思いますが、わたしは頻繁に見るので、その分あまり強いインパクトはありません。それでもやっぱり初夢は特別です。一富士二鷹三茄子・・・ではなく、自分にとって意味のある夢だったら幸先が良いという気がします。今月は夢の絵本の特集です。 |
ゆうたのゆめをみる
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北山葉子 文・絵 |
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「おれ、いぬ」と威張った口調の、ゆうた君ちのハスキー犬。ゆうたは「おはよう」 おれは「わん!」。ゆうたは「おいしい」 おれは「わん!」。こんなふうに一緒に暮らす様子が語られていて、一日の終わり、眠りに就くゆうたに、威張り犬は呼びかけるのです。おまえ おれのゆめ みろ おれ おまえのゆめ みる。夢の中でもゆうたの傍にいたい威張り犬の気持ち。仲良しの1人と1匹のシリーズ3巻目です。 |
よるのきかんしゃ ゆめのきしゃ |
シェリ−・ダスキ−・リンカ− 文 |
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しゅっしゅっぽっぽ!しゅっしゅっぽっぽ!眠りの中へやって来る蒸気機関車。いっぱい連なった車両に、動物たちが積み込みます。有蓋車にはおもちゃをいっぱい、冷凍車にはアイスクリーム、おおもの車やながもの車もあるから、象も恐竜も乗せられます。こうして夜の闇の中、機関車は長い長い車両を引いてまた出発。がったん、ごっとん・・・しゅっしゅっぽっぽ!しゅっしゅっぽっぽ!子ども部屋のおもちゃの汽車が見せてくれる、楽しい汽車の夢です。 |
だれもしらない バクさんのよる |
まつざわありさ 文 |
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バクさんは昼間寝ていて、夜になると活動開始。それは、怖い夢を見た人のベッドに駆けつけて、その夢を食べてあげるためなんです。今夜怖い夢を見たのは、うさぎさん。うさぎさんは、ブロッコリーのおばけに追いかけられた夢を見てうなされていました。大きく膨らんだブロッコリーに、バクさんもびっくり。でも勇気を出して夢の中に入り、ブロッコリーおばけを食べてしまいました。バクさんのおかげで、夢の中のうさぎさんは、ブロッコリーがおいしく見えて来たみたい。こうして、怖い夢を次々やっつけるバクさんですが、寂しくて泣いている山猫さんの夢に入っていった時には、さあ困った。怖い夢しか食べたことのないバクさんには、寂しい夢をどうしたらいいのかわからないのです。 |