|
“月のうさぎ・地球のうさぎ”の号 2016.9
月の影がウサギに見えるのは日本人だけなのだそうです。生き物は住めない星とわかっている現代のわたしたちでも、気分的には、月に誰かいるならそりゃあうさぎって思いますよね。月にもうひとつの世界があると信じられていた昔、うさぎは人間にとってどんな存在だったのでしょうか? |
つきにいった うさぎのおはなし 月のひみつがわかる
|
県 秀彦 作 |
|
|
|
|
うさぎのルナは月のうさぎに会いたくて、ふくろう旅行社の月旅行に参加することにしました。(どんぐり10個で格安!)。月に行くのには、いろんな準備がいります。月では、夜はうんと冷え込み昼間は恐ろしく熱くなり、空気もありません。そこで特別なうさぎ用宇宙服を着て行くことになります。また、月は大昔に地球に隕石がぶつかって出来たこと、月が地球の海の満ち引きを起こしていること、それに、三日月の時にもそう見えるだけで月は丸いままなので、ルナが月から落っこちたりはしないこと、等など、出発前に勉強しなくてはいけないこともたくさんあります。そして、いよいよ出発の時が来ました。ルナは月のうさぎに会えるでしょうか?空想物語に科学的説明が織り込まれた、宇宙に興味ある子どもたちにぴったりのお話です。 |
ウサギとカメ イソップ絵本 |
イソップ 原作 |
|
|
|
|
うさぎとかめといえば、小さな時に日本の昔話として聞いた方も多いのではないかと思います。でもこれはは、ローマ時代にイソップが寓話として語ったお話が書き留められたものだそうです。(イソップ自身は文字が書けませんでした。)遥か昔、イソップの寓話は正倉院の宝物と一緒にシルクロードを通って、日本にやって来たのでしょうか?そして、昔話として庶民に語り継がれ、その祖先か子孫のうさぎが月に行ったことになったりたのかしら・・・と、想像は果てしなく広がります。イソップ物語としては、今、翻訳絵本として、たくさん日本に届いています。 |
ねこまるせんせいの おつきみ |
押川理佐 文 |
|
|
|
|
見習い先生のねこまるは、園のお月見の準備をしている時にうっかりお団子を飲み込んでしまいました。すると、ねこまる先生はやんちゃ坊主のこうちゃんと一緒に、びゅーっと空間移動して、どこか ”見たことのない町” へ。そこでも今夜は十五夜で、大勢のうさぎたちが青いお月見団子を作って、ちょうどお月見をするところでした。やがて、ゆらゆらと空に昇ってきたのは、大きな大きな青い星。聞けば、その青い星こそが地球で、ねこまる先生とこうちゃんは、なんと月まで飛んで来ていたのでした。こちらのお話は、科学説明なしの丸ごとファンタジー。渡辺さんの描く青が本当に綺麗です。 |