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“わるいヤツら”の号 2016.10
世界中のパパやママはみんな、我が子を良い子に育てるのが目標です。でもね、子ども時代は人生のお試し期間。良いことも悪いこともお試しして、大人になった時に正しいヒトに育っているのが理想じゃないでしょうか?そうは言っても子どもの少ないこの時代、実生活ではなかなか悪いことを試す隙もないかもしれません。ならばせめて、ということで、絵本の中で悪い奴になってもらいましょうよ。 |
ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ |
工藤ノリコ 作・絵 |
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山の畑で採れた野菜をどっさり積み込んだ、わんわんちゃんの汽車。かっこいいね。ノラネコぐんだんが、見ているよ。ああ、乗ってしまった。そしてネコたちが石炭を燃やすと、、何と汽車はポッポッポーと走り出した!調子に乗ったノラネコたち、汽車を走らせながら焼きとうもろこしを食べることに。ところが、釜にとうもろこしを入れたからさあ大変。大音響とともに釜のフタが開いて・・・。何度やらかしてもちっとも懲りないノラネコ軍団の、今回は汽車騒動の巻。人間世界にもこんな子いるよね、と思わされるお話です。 |
わるわるイッサイ |
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むちゃくちゃワルいサイ、その名もわるわるイッサイ。どんなにワルかと言えば、めちゃくちゃ暴れまわってみんなに迷惑を掛け、嫌がられたってお構いなしという奴。ブタもうさぎも、強いワニでさえもひどい目にあいました。きれいなお花畑を踏み荒らされたきのこちゃんは、本気で怒って、イッサイを懲らしめようとすごい作戦を立てたよ。乱暴なイッサイが勢い余って海に落ちるよう、動物たちも協力した。そしていよいよ、作戦にはまったイッサイは崖に向かって走り出した。が・・・! |
ぼくのコブタは、 いいこでわるいこ |
マ−ガレット・ワイズ・ブラウン 文 |
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ピーターはコブタを飼いたいと思いました。ほしいのは、きれいな良い子のコブタ。でもね、あんまり良い子だとつまらないから、良い子で悪い子で元気なコブタがいいな、とピーター。そこで彼は農場のおじさんに手紙を書いて、どんなコブタがほしいか知らせました。そして、ピーターのもとに送られてきたのは、ピンク色に白い模様の元気なコブタ。箱から出されるなり部屋中を走り回るし、ごはんはこぼすし、パパとママは、「こりゃあ、悪いコブタだ」と頭を抱えます。でもピーターはそうは思いませんでした。ピーターと暮らすことになったコブタは、時々ピーターを困らせるけれど、ふたりは大の仲良しです。いい子で時に悪い子のコブタは、ピーターにぴったりなのです。 |