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“犬と人が交わした約束”の号 2018・6
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スマッジがいるから |
ナン・グレゴリ− 文 |
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ホスピスでお掃除係として働く女性シンディは、ある雨の日、ホームへ帰る途中で子犬と出会いました。シンディは子犬を連れ帰り、スマッジと名付てホームの自分のベッドに隠します。実は彼女は、子犬に十分な世話をする知識も、自分が犬を飼うことについての決定権も持っていませんでした。スマッジの存在は周りの人々に気付かれ、取り上げられて保健所にやられてしまいます。絶望するシンディに手を差し伸べたのは、ホスピスの患者たちでした。どんなに厳しい状況であれ、スマッジを守ろうとするシンディの姿から、真摯に生きること・人としての尊厳・そしてスマッジを守ろうとする強さと、いくつもの心揺さぶられるテーマが伝わる作品です。 |
ボクものがたり |
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かわいい子犬が飼い主と出会って家族として迎えられ、楽しい日々を過ごすが、やがて飽きられ捨てられるという悲しい結末。 できることなら手にしたくないと思ってしまう内容の絵本ですが、動物保護に取り組む原作者が編んだ歌を元にして描かれた作品の力が、遠い昔に結んだ犬と人の約束の存在を思い出させてくれます。目を背けないで!ボクは、いつまでもあなた方人間が大好きだよ! |
ぼくんちのゴリ
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笠野裕一 文・絵 |
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“ぼく”が我が家の犬・ゴリについて、語ります。ゴリは四本足でヒゲのある茶色い犬で、耳の向きやしっぽの動きで気持ちを伝えてくるのが、ぼくにはわかります。いつも一緒に遊び、時にはからかってみたりもする仲で、ゴリは“ぼく”がおお出掛けするとわかると、とっても寂しがるのです。 |