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“たねの絵本 2 不思議なたね”の号 2019・9
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ねてるの だあれ |
神沢利子文 山内ふじ江絵 |
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赤いテントを開いてみると、そこにはまん丸つやつやのホウズキが寝ています。カラカラゆり篭の中で寝ているのは、落花生の赤ちゃんで、ふっくら寝袋で寝ているのは、そら豆の赤ちゃん。とても素敵な表現で種たちが紹介されていますが、生活体験がないと分からないかもしれませんね。お台所で、野菜売り場で、散歩の途中の畑の道で、小さい人たちに本物を見せる機会も作ってあげて欲しいと思います。体験とお話は車の両輪ですから。 |
びっくりまつぼっくり |
多田多恵子文 堀川理万子絵 |
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松ぼっくりは公園や森などどこでも見かけますが、見付けた子どもたちはまるで宝物を拾ったような気分になります。鳥たちが食べていなければ、カサの間に小さな種が詰まっているのを見付けられる時だってあります。それにまつぼっくりには、すごい秘密があるんです。それは、湿度の影響を受けてカサが開いたり閉じたりすること。そんな秘密に気づいた男の子が、松ぼっくりで手品(実験)をすることが書かれています。“びっくり瓶詰め松ぼっくり”ですって。 |
ふしぎなお人形ミラベル |
ストリッド・リンドグレーン文 |
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カイサという女の子が町外れに住んでいました。お人形が欲しいけれど、カイサの両親にはその余裕はありませんでした。そんなある日、不思議なおじいさんのお手伝いをしたカイサは、お礼に金色の種をもらいました。自分の畑にその種を蒔いて毎日水をやっていると、何と不思議!畑からカイサの欲しかったお人形が生えてきたのです。。お人形は可愛くて、ちょっとやんちゃで、大人の前では本当のお人形のふりをするのです。その日から、カイサとお人形のミラベルは仲良く楽しい日々を送っています。ミラベルを見たい人はうちに遊びに来てください、とカイサが言ってますよ。 |