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“歯が抜けるよ 1年生”の号 2020.4
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はがぬけた に〜 |
フィリケえつこ 文・絵 |
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少々不自由はしても、歯が抜けるってどうやら誇らしいことらしい。お兄ちゃんの様子を、妹はそう思って見ています。新たに生えてくる大人の歯のために、赤ちゃんの時に使っていた小さな歯は抜けて、その場所を明け渡すのですって。大人の歯のためならと、グラグラする違和感を我慢したり、スキッ歯での食べにくさを工夫するお兄ちゃんたち。 |
歯がぬけた |
中川ひろたか 文 |
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歯がぐらぐらしていた男の子。ご飯を食べている時にそれが抜け、お父さんとお母さんとワイワイガヤガヤ盛り上がります。彼の関心は、抜けた歯をどうするか?ということ。団地住まいだから屋根に投げ上げられないし、日本には歯の妖精も来てくれない。それなら大事に取っておいて、おじいさんになった時、これで入れ歯を作ったらどうかな? 両親は乳歯が生えた頃の思い出話をしたり、一生使う歯だから大事にね!と注意もしますが、小学生男子、そういうことには全く関心を向けません。ただただ愉快に切り抜けようとするあたり、次でご紹介する<まえばちゃん>のななこのような深刻さは皆無。いかにも男子な歯抜けのお話です。 |
まえばちゃん
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川島えつこ 文 |
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ななこの前歯がゆらゆらしてきた。抜け替わるんだ!その夜のこと、前歯ちゃんが、ななこに話し掛けてきたのです。“わたしは、赤ちゃんのななこちゃんに、初めて生えてた歯なのよ、それからずっと、ななこちゃんと一緒。ななこちゃんのことなら何でも知ってているの。” 前歯ちゃんと秘密のおしゃべりをするようになり、いろいろアドバイスされ、ななこが自信を持って生活できるようになった頃、とうとう、前歯ちゃんは抜けてしまいました。寂しくて泣いてしまうななこですが、何と次には・・・! |