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“良い魔女・悪い魔女・普通の魔女”の号 2020.10
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まじょとねこどん ほうきでゆくよ |
ジュリア・ドナルドソン文 クセル・シェフラー絵 |
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ねこどんと一緒に(クロネコじゃないですけどね)機嫌よく空を飛んでいたまじょさん、うっかり帽子を落としてしまい、すると森にいたワンちゃんが帽子を探してくれました。そのワンちゃんも乗せて、ふたたび飛行。ところが今度はリボンを落とし、更に魔法の杖も落っことし。このまじょさんは余程運が悪いのでしょうか?いえ、そうでもありませんよ。恐ろしいドラゴンに襲われて絶体絶命のピンチに陥った彼女を助けたのは、落し物を拾ってホウキの乗客となっていた、ワンちゃんと鳥さんと、かえるくん、それに彼女のねこどんでしたからね。 |
まじょの かんづめ |
佐々木マキ 文・絵 |
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森に赤い屋根の家が出来ていて、誰もいない部屋にはヘンテコな彫刻、キッチンには缶詰がいくつかおいてありました。その缶詰から たすけて というかすかな声が。そこで缶詰を開けてみると・・・。これは魔女の悪巧みから見事にのがれるお話ですが、何といっても佐々木マキさん作ですものね、危機感が弱いというか、のどかというか。安心して楽しめるお話ですよ。 |
ちいさな魔女とくろい森 |
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北の森が病気という知らせを受けて、魔女は小さな娘を連れてその森へ向かいました。そこは魔女がまだ幼い時に母親の魔女と滞在したことのある森でした。動物たちが見守る中、魔女は精魂込めて薬を作り、せっせと木々の根元にかけて回るのでした。“もりのびょうきは なおる?”という娘の問い掛けに、“だいじょうぶ ゆっくりよくなるの”と答える若い魔女。まだ森に回復の兆しが見えないある日、今度は南の森が病気になって、魔女が呼ばれました。それまで母親の施す癒しの術を見てきた小さい娘は、考えた末に心を決めます・・・。北の森は自分引き受けると。 |