・・・・・・・・・・・・・・・テーマで選んで並べてみると、絵本っておもしろい ・・・・・・・・・・・・・・・

“なにが見える?なにに見える”の号 2020.11

 

 

 あなたの目はよく見える目ですか?と言っても、視力のことではありませんよ。身の回りに溢れている情報の中から素敵なモノや不思なモノを探し出せる目かどうかということなんです。スピリチュアルな世界が見えるか?という意味合いではなく、真に視覚的にです。空想力を持つ人(見えないものの存在を信じる人)は、表面的な情報だけで見る人より、きっと物事が豊かに見えていると思うのですが、これは大人より子どもたちの方が得意かもしれませんね。
 それでは、よく見える作家たちが描いた絵本をどうぞ!

 

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まちには いろんなかおがいて



佐々木マキ 文・写真
福音館
本体 ¥900.
初版 2013.9(こどものとも・1997.9刊行)
横19.5cm×縦26.5cm

対象:よく見える人

 

 

 

 街を歩いていて、マンホールや家の窓が “だれか”に見えるたことはありませんか?パイプを留めているネジやそのパイプを支えているコンクリートの台座が、“顔”にみえたりすることはないですか?人の手で作られたものだけでなく、木の柱や立木の節が、気づくとじっとこちらを見つめていたなんていうことも・・・。手を引いて一緒に歩く小さい人たちから教えられる、ということもよくありますよね。ユーモアあふれる絵本をたくさん生み出している佐々木さんが、この絵本では絵筆をカメラに持ち替えて、彼が街で見つけた顔を紹介してくれています。

 

 

もりのかくれんぼう



末吉暁子 文 林明子 
偕成社
本体 ¥1,000
初版 1978/11
横21cm×縦25.4cm

対象:よく見える人

 

 

 

  森に迷い込んだケイコが、「かくれんぼう」と名乗る男の子に誘われ、彼や森の動物たちとかくれんぼうをして遊びます。紅葉を背景にした夢のような時間。かくれんぼうをする場面が絵さがしになっているのですが、その隠し絵が本当に緻密で美しく、目を凝らして何度でも見てしまいます。隠れている動物を見つけた時の満足感がたまりません。ピコットでは、毎年必ず秋に平台に並べる大切な1冊です。絵探しの部分は小さい方でも楽しめます。ただし、このお話には、ケイコが迷い込んだのは団地のため開発されて無くなってしまった過去の森、というもうひとつの物語が隠されており、その課題を受け止められるのは、小学生になってからかもしれません。美しく楽しいけれど、自然と人との関係についての問い掛けもある作品です 。

 

 

なつみは なんにでもなれる



ヨシタケシンスケ 文・絵
PHP研究所
本体 ¥1,000
初版 2016/12
横17cm×縦16.5cm

対象:よく見える人

 

 

 

  なつみが、いわゆるジェスチャーをして、お母さんに当てさせます。その”まねっこ”が何ともユニークで、おかあさんには見当もつかない難問ばかりです。頭にみかんを載せて、「ポットだよ!」と言うから、みかんはポットの取っ手のつもりでしょう。体に毛布を巻きつければ「おにぎり」だし、ぐったり寝転んだ姿は、なんとお母さんが茹で過ぎたブロッコリー。お母さんからすれば、これでは勝負になりません。でも、全然的が外れているわけでもなく、彼女の仕草には確かにヒントは隠されているのです。その発想に、心が自由なんだ〜と、羨ましくなります。大人になってしまったお母さんに比べて、なつみは“すごく見える人”なんだと思います。

 

 

 

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