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“おもしろ読物大特集 ”08 2008.7
ピコットの店頭には、課題図書コーナーはありません。それは、お店中がお奨めの本だからであり、「こんな本が好き」
と自分で選べるお客様が多いからでもあります。感想文を書く方は、昨年1年間に出会った作品を読み返し、この夏休みのためにも何冊か選べば、大抵その中で「この本で書こうかな。」とピンと来る1冊があるはずです。是非、自由図書の部に挑戦してみてください。
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うたちゃんちの マカ |
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柏葉幸子作 石川由紀枝絵 講談社 ¥1,260. (税込) 横15.5cm×縦20cm 対象:小学校低学年
ペットショップの前で出会ったちょっと変わった女の子が、うたちゃんに聞きました。「もしペットをかえたら かわいがる?」その子が分けてあげると言う、姿のないペット「マカ」。そのころから起こり始めたうたちゃん一家のてんやわんやは、どうやらそのマカが原因のようです。女の子と交わした「かわいがる」という約束を思い出し、うたちゃんは、姿のな見えないマカに声を掛け、お水や食べものを用意します。 |
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たのしい こびと村 |
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ハイネマン作 バウムガルテン絵 石川素子訳 徳間 ¥1,785. (税込) 横15.5cm×縦21.5cm 対象:小学校低学年
貧しくて、いよいよ食べて行けなくなってしまったねずみ一家。父さんねずみは、家族のために「こびと村」に助けを求めに出かけることにします。家族を養っていけなくなった時はこびと村に行ってごらんという、おじいさんねずみの遺言を思い出したのです。たどり着いたこびと村はすばらしい所で、こびとたちは親切。父さんねずみは、こびと村の暮らしに夢中になりますが・・・。 |
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どうなっちゃてるの!? クレメンタイン |
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ペニーパッカー作 フレイジー絵
元気で個性的なクレメンタインに、学校の先生たちは手を焼きます。クレメンタインはいつでも、自分の考えを持って、自分らしく行動しているだけなんですけどね。仲良しを巻き込んで引き起こされる騒動の数々。そんな彼女の気持ちを、パパとママは、しっかり受け止めてくれます。愉快でちょっぴり切ないこのお話に、「そうそう、子どもから見たらそうなんだよ!」って思う子も多いはずです。 |
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マイカのこうのとり |
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プルードラ作 上田真而子訳 いせひでこ絵
マイカの家の屋根にコウノトリが巣を作りました。生まれた雛のうちに風変わりな一羽がいて、マイカは心を惹かれます。やがてこのヒナドリは巣を離れ、マイカの一家とともに過ごすようになります。信頼と愛情がマイカとコウノトリを結んだころ、そのコウノトリは研究所に引き渡されることに。わが子をいつくしむ両親にさえ時として理解されない、子どもの心の深いところまで下りていった作品です。描かれたコウノトリの表情も見事です。 |
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ベイカー少年探偵団 1消えた名探偵 |
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リード作 池央耿訳
ホームズの捜査に協力することに誇りを持つ、孤児のグループベーカー少年団。彼ら独自の行動力とセンスで、謎を解いていきます。第1話は、ホームズの救出。 このシリーズがパスティシュ(古典を舞台として借用した作品)であることや、お話の背景が、訳者による後書きで丁寧に説明されています。訳文が美しいことも魅力です。 |
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ラークライト |
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リーブ作 ワイアット絵
ここではない世界。時は1851年。祖国イギリスを離れて、宇宙の片隅「ラークライト」で暮らすマートルとアーサーの姉弟は、襲われて父親を奪われ、逃亡。しかし、不思議な偶然から、伝説の海賊ジャックハボックに助けられて、地球の危機を救う冒険の旅に。深刻だけどユーモアあふれ、勇気と正義もある、まさに痛快感動ファンタジー(と帯に!)です。 |