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“イケてる母さんたち”の巻 2009.4
お母さんは、どのお母さんもみんな素敵。だけど、その"素敵"がどんな"素敵"かは、それぞれでしょう。この絵本に登場する子たちには、どんなお母さんも敵わない、飛びっ切りイケてるお母さんがいます。子育て、どんと来い!"素敵"のスケール最上級です。先月の特集 “ぎゅっ”の幸せ と併せてご覧ください。 |
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トーマスのもくば |
小風さち文 長 新太絵 |
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トーマスは、幼稚園の木馬を独り占めしていました。ジェシカにもローラにも、グレンにも貸さないで・・・。そのうち、みんなが驚いたようにトーマスの顔を見はじめました。鏡で見ると、なんとトーマスは馬の顔に!すっかり馬の気分になって、跳ね回ったりにんじんをかじったりして楽しんでいたトーマスですが、お迎えの時間になると急に心配になりました。お母さんは馬になった僕のことがわかるかしら?でもお迎えに来たお母さんはトーマスをちゃんと見つけて、「さあ、うちへかえって、よーく かおを あらってごらん」と言っただけ。独り占めしたお前が悪いのよとも、こんな顔になってお母さん悲しいわとも言わないのです。おまけにとっても美人だし、(^^)。こんなお母さん、わたしも欲しいです。 |
魔女の子どもたち |
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ジョーンズ文 エイト絵 みはら いずみ訳 あすなろ書房 ¥1,365.(税込) 初版2004.9 横22.5cm×縦27.5cm 対象4歳から |
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魔女の子どもたちが公園にやって来ました。ヨット遊びをしていた女の子のヨットが流されたので、助けてあげようとした魔女っ子たちですが、ちょっと考え無しでしたよ。習いかけの呪文で魔法を掛けるので、女の子がカエルに、木はお城に、ハトはお付きの人に、アイスクリームやさんはお姫様にと、事態は混乱していくばかり。なにしろ「元に戻す」魔法をまだ習っていないのですから。どうにも収拾がつかなくなったその時、末っ子のちび魔女ちゃんが、最強の呪文を叫びました。「ママー!」 その声を聞いて雲の中から飛んできたのは、魔女かあさん。子どもたちが掛けた魔法を片っ端から解いて公園を元通りにすると、子ども三人箒に乗せて、ビューン!このお母さんも、子どもたちの仕出かした騒ぎを、全然叱りませんでしたよ・・・。 |
ねえねえ、もういちどききたいな |
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カーティス文 コーネル絵 |
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両親に待ち望まれて生まれて来たことを知っている子は、みんな、生まれたときの話を聞くのが大好きです。この女の子もそうでした。「ねえねえ、もういちどききたいな、わたしがうまれたよるのこと」と、何度でもせがむので、両親は、もう何度となく繰り返してきたお話を話して聞かせます。ある夜、「生まれましたよ」と電話が来て、二人で飛行機に乗って駆けつけた日のいろんなことを。そう、女の子はこの両親に養女として迎えられたのです。育てられないのをわかっていて産んでくれたお母さん。ちいさな赤ちゃんを引き受け、心配や不安を跳ねのけて、素敵な女の子に育てたママとパパ。お母さん、ばんざい! そして、お父さんも! |