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“お月見しようよ!”の号 2013.9
丸くなったりほっそりしたり時々隠れたりしながら、いつも地球と一緒にいてくれるお月さま。一年通してのお付き合いだけど、秋の季節には注目度が高くなります。空が澄んで、一年で一番美しく見えるから。暑い夏を乗り越えて、ほっと秋風を楽しむ季節だから。実りの秋を自然に感謝する行事として。お月さま付きの星に住む幸せを、たっぷり味わう秋です。 |
おつきみどろぼう |
ねぎしれいこ 文 |
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十五夜には、おいしいお団子を作ってお月さまにお供えします。そして、お供えしたお団子は、お月さまだけでなく、誰が食べてもいいのです。おばあさんはお団子をお供えした後、みんなのお団子を“おつきみどろぼう”しに出かけました。たぬきのお団子は、おおきいのがど〜んと1個。ねずみさんのは小さいのがたくさんで、くまさんのは積み木型。ところが、おおかみさんの所にはススキが飾ってあるだけ。「おいらの おだんごなんて だれも たべに こないよ」だって。そこでおばあさんは、おおかみを励まして・・・。 |
じっちょりんと おつきさま |
かとうあじゅ 文・絵 |
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道ばたや空き地に草の種をまくのがお仕事の小さい人たち、じっちょりん一家。きょうはお月見なので、家族総出の1日がかりで準備をします。お月見でみんなと交換する「お楽しみの実」に、ご馳走やおもちゃや木の実を詰めるのです。やがて日が落ちると、仲間が集まってきました。こっちょりんにたっちょりんにぼっちょりんにぶっちょりんの家族たち。(^^) 歌って踊って待つうちに、ようやくお月さまが顔を出し、お楽しみの実を交換したみんなはご馳走を食べてお月見です。お月見台の向こうに見えるお月さまのきれいなこと! |
お月さまってどんなあじ? |
ミヒャエル・グレイニェク 文・絵 |
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どうぶつたちには、お月さまがおいしそうに見えました。どんな味だろう。とうとうカメが山のてっぺんに登って、ひと口かじろうとしました。けれども、ちいさなカメではお月さまには届きません。そこで、カメの上にゾウが乗り、キリンが乗り、・・・どうぶつたちみんなが乗っかって、一番上のねずみが、とうとうお月さまを“パリッ!” お月さま、どうなったと思いますか? |