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“秋深まる”の号 2017.11
秋は 植物の世界の実りの時ですね。動物が絶え間なく活動するのに対して、植物は活動とお休みを交互に繰り返すものが多く、その周期によりわたしたちも、秋は紅葉や木の実を楽しませてもらうことができます。子ども時代は、拾った木の実が宝物のように感じられたことを思い出します。 |
秋に欠かせないもう1冊 もりのかくれんぼう はブログでどうぞ!
もりのてぶくろ |
八百板洋子 文 |
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森にきれいな葉っぱが一枚落ちていました。ねずみがやって来て手を当ててみましたが、ねずみの手よりも葉っぱの方がずっと大きいのです。うさぎもきつねも、同じように落ち葉に手を当てましたが、やっぱり大きすぎます。そして、次にやってきた大きなクマの手には、葉っぱは小さすぎるのでした。そこへ通りかかったのは、キノコ狩りの男の子とお母さんでした。男の子の手には、このはっぱの手袋、どうでしょうか? |
びっくり まつぼっくり |
多田多恵子 文 |
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男の子が公園にいくと、まつぼっくりがいっぱい落ちていました。前からと後ろからでは、形が違って見えるね。おや?カサの隙間から何かひらひらと落ちてくるよ。次の日は雨。男の子が通りかかると、昨日のまつぼっくりは雨の中で小さくなっていました。どうしたの? ところが、ポケットに入れて帰ったそのまつぼっくりは、夜の間にまたムクムクと大きくなっていて・・・。湿度によってカサが開いたり閉じたりする不思議を説明する、簡単な実験もついています。 まつぼっくりは1年中子どもとお友だちですが、乾燥や風のせいで、やはり秋にたくさん落ちるとのことです。 |
Red Leaf, Yellow leaf |
Lois Ehlert 文・絵 |
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「あかいはっぱきいろいはっぱ 」のタイトルで2002年に福音館から日本語版が出たこの絵本は、今は品切れです。繰り返される“わたしのカエデ”という優しいフレーズから、庭に植えられた一本の木への愛情が感じられる美しい絵本ですが、秋にだけ取り上げる季節絵本ということもあり、気がついたらもう手に入らなくなっていてがっかりしたのでした。そこで、諦めきれず原書を探してみたところ、訳本と全く同じタイトルでまだ出ていました。シンプルな文章なので、日本語に訳して読んであげられそうです。(日本語版のご紹介はこちらです。・・・→) |