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“絵本のなかの星空”の号 2019.7
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11ぴきのねこ |
馬場のぼる 文・絵 |
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いつもお腹を空かせてばかりのノラネコたち。お腹いっぱい食べることを夢見て、湖へやって来ました。そこにはみんなで食べるのに十分な大きな大きな魚が。しかし、相手が強すぎて、何度挑戦しても捕まえることができません。そこで知恵を絞ったノラネコたち、子守唄で大きな魚を眠らせてとうとう仕留めることができました。本心では今すぐにも食べてしまいたい大きな魚を、11ぴきのネコたちはイカダに乗せて持ち帰ることに。その途中湖に夜が来て、星がきらめいて美しいかった夜空に、おや!あやしい黒雲が・・・。この後真っ暗になった湖の上で何が起こったかは皆さんご存知ですよね。(^^)。ページをめくると夜明けの場面で、骨だけになった魚とお腹ポンポコリンの幸せそうなネコたちの姿が描かれていいます。ああよかった!でも何度読んでも、星空に雲が掛かる場面ではドキドキしてしうのです。「その場面の事は気付かなかったよ」というかたは、どうぞあの“風向きが変わる”場面をもう一度見直してみてください。 |
モグラのねがいごと |
ブリッタ・テッケントラップ 文・絵 |
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もぐらは、地面の下に掘った自分の家に満足していましたが、時には土の中の暮らしを寂しく思うこともありました。そこでモグラは、夜になると穴の外に出て、空の星を眺めるのを楽しみにしていました。そんなある夜、流れ星に願いをかけたモグラは、空の星を手に入れることができたのです。ありったけの星をトンネルに飾ると、もう地面の下の暮らしも寂しくありません。ところが、その頃地上の夜は、星が無くなったせいで真っ暗でした。戸惑い、悲しむ森の動物たち。それを知ったモグラは、自分の願いにだけ囚われていたことを反省します。 |
星空キャンプ |
村上康成 文・絵 |
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湖のほとりでの1週間のキャンプ。水の美しさ。針葉樹の心地よい香り。美しい自然の中に息づく生き物たちの存在も感じ、家族三人は街では感じることのないたくさんのことを体験します。大きくて優しくてちょっと怖い、森の中での時間。人間もその大自然の一部であるのだと家族は学ぶのでした。暗闇の中、寝袋に横になっていると、自分たちが、今まさに宇宙空間に居ると実感できるのです・・・。 |