“絵本でおまつりに行こう”の号 2020.8
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おまつり |
あずみ虫 文・絵 |
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浴衣に着替えてお母さんと出かけた、くまた。きょうは森の神社のおまつりなんです。赤い鳥居をくぐると、たくさんの屋台。焼きそばにかきごおり、輪投げにおめん。綿あめや金魚すくいを楽しんでいると、賑やかなお囃子が聞こえてきました。お神輿がやって来ます。くまたのお兄ちゃんも担ぎ手の一人です。お兄ちゃん、かっこいい!そして、クライマックスは花火と盆踊りです。わくわくするお祭りの夜の体験を、シンプルに、でもこれぞお祭りという要素をすべて盛り込んだ、小さい人のためのお祭り体験絵本です。子こどもの頃のお祭りは大人になってからよりずっと刺激的で、馴染みの神社の境内が異世界だった!と思い出します。 |
おまつりおばけ |
くろだかおる 文 |
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おばけ一家がお祭りに行く支度をしていると、悪いおじさんがやってきて、窓からこっそり子どもオバケたちを連れて行ってしまいました。このおじさん、子どもオバケに色を塗って、紐でくくって、おばけふうせんにしてお祭りで売ろうとしているんですよ!勿論お母さんとお父さんがすぐに駆けつけて、子どもたちを助けてくれましたけど。ところで、オバケたちには申し訳ないいけど、お化け風船の模様はすごく可愛くて、わたしだって買いたくなるくらいです。 |
ねこぼん |
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ここは誰も知らない猫の島。猫の島でもやっぱりお盆には、きゅうりとナスで乗り物を作り、あの世からご先祖様を迎えて賑やかに盆踊りをするんですね。夕日が沈むと、きゅうりの馬に乗ったご先祖様が到着。会いたかった!ずっと見てたよ!シマネコには縞のご先祖様、クロネコには黒いご先祖様。またたび汁を酌み交わし、いよいよ盆踊りが始まります。<すんすん><なごおーん><じょりじょり>といったねこの仕草も散りばめられた、おかしくて最後はさみしい、猫たちのお盆の夜のお話です。 |