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“おもしろ読物大特集 ”06 2006.8
本を読んだ感想を書けても、書けなくても、人生に支障はないけれど、本好きと本嫌いでは、人生は大いに違ってきますよね・・・?だから、小さいお客様には、「本と仲良くなってほしい!」というのが一番の願いです。でも、自分の感動を誰かに伝える力があるのも、幸せなことです。「この本、おもしろかったんだよ!」と、思いが言葉になるような本を、お勧めしていきたいと思います。
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なんでもやのブラリ |
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片平直樹作 山口マオ絵
「なんでも屋」というのがブラリの仕事。肩に担いだ大きな白い袋が、「あなたが くれたら わたしも あげる。あげて くれて、ありがとう」と唱えながら、お代を吸い込んで、お客の希望のものを出して来るのです。サーカスのゾウや、市場へスイカを運ぶトラックも。ヤクザなワニの兄弟がこれを知って、袋を狙うのですが・・・。こんなホラ話なら、感想文も思いっきり大胆に!
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やせいりょうり
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山岡ひかる 作・絵 偕成社 ¥945.(税込) 横15.5cm ×縦 21.5cm 対象:小学校初級
《☆たべほうだい ☆セルフサービス ☆おひとりさま500えん≫というチラシを見て公園にやって来たぼくたち家族。風変わりなご馳走に、戸惑うばかりです。流しそうめんはつかもうとするとお箸から逃げるし、木の枝に並んだ握り寿司のお皿は、ゆすったら飛んで行ってしまい、やっと口に入れることができたスパゲッティやカレーは激辛で、ステーキは反撃して来る・・・。結局ぼくらが食べたのは、3人合わせてオニギリ1個。賢治の「注文の多い料理店」みたいな気味悪さ(?)がおすすめ。 |
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いたずらニャーオ |
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ナグサ作 高畠リサ訳 井川ゆり子絵
両親が留守の間、姉妹の面倒を見るために、インドからおじいちゃんとおばあちゃんがやってきました。厳しいおばあちゃんと、ラーナはどうもしっくりいきません。同じ頃、庭に子猫がやって来て、ラーナは何とか子猫を保護したいと思いますが、おばあちゃんは大反対です。転校したばかりで親しい友だちもなく、ママも居ない今。ラーナはくじけそうになりますが、やがて、彼女の子猫への愛情をわかって、応援してくれる人たちが出来はじめます。 |
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イェンス・ペーターと
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ヴォルフ作 木本 栄訳 ひくまの ¥1,575.(税込) 横15.5cm×縦22cm 対象:小学校中級
イェンス・ペーターは、恥ずかしがりやで真面目な男の子。そこに突然現れたのが、ペーターだけにしか声の聞こえない、謎の男の子。彼・透明くんは、とんでもないいたずらを思いついては、ペーターをそそのかします。透明君のせいで、ペーターは今までやったことのない失敗を、次々やらかすはめに。相手にしないでおこうとするのですが、「おれを 追い払うつもり?」「おれは おまえの分身みたいなものだから・・・」という彼を、ペーターはどうしても振り払う事がでず、ついまた、透明君の口車に乗ってしまうのです。 |
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ピアノ調律師
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ゴフスタイン作 末盛千枝子絵
両親を無くした孫娘と暮らす、ピアノ調律師のルーベンさん。彼の夢は孫娘のデビーをピアニストにすることです。一方デビーの方は、おじいちゃんの仕事に憧れ、調律師の勉強に余念がありません。そんな時、コンサートのためやって来た、古い友人のピアニストは、ふたりの様子を見て、本当にしたい仕事をすることが人生の幸せではないかとルーベンさんに語ります。そして、デビーに約束させます。「いつか必ずニューヨークに来て、わたしのピアノを調律してくれるね?」 |
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イクバルの闘い
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ダダモ作 荒瀬ゆみ訳こ すずき ¥1,470.(税込) 横13cm×縦19cm 対象:小学校上級
パキスタンの貧しい村で生まれた子どもたちが、家の借金のために、じゅうたん工場に取られて働かされた事を知っていますか?狭い小屋に閉じ込められ、粗末な食べ物で休み無く働かされる奴隷のような日々。トイレにさえ自由に行けずに働かされても、借金はなかなか減らず、やがて子どもたちは希望を失っていきます。そんなじゅうたん工場のひとつに連れて来られた少年、イクバルは、しかし現実に立ち向かいました。工場主を恐れず、読めなかった文字を覚え、仲間を励まし、外から手を貸す人々とつながって、自分と仲間の自由を手に入れようとしたのです。 |