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“主人公たちのクリスマス”特集その2 2007.12
子どものころは本を読むのに、続編があるかどうかが大問題でした。お話のなかで仲良くなった主人公との別れは切なく、続きのお話がまだあるのは、主人公とのいつか来る別れが先延ばしされるという保障でした。あんなふうに主人公を思う読書は、大人になってからはもうできません。続きにこだわる小さいお客様の気持ち、だから応援したいと思います。続きのお話はクリスマスです。
ここでご紹介する他にもいっぱいあります。捜してみてくださいね。 ぐりとぐらのおきゃくさま ☆ コロちゃんのクリスマス ☆ クリスマスったらクリスマス |
クリスマスよ、
ブルーカンガルー! |
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ぬいぐるみのブルーカンガルーにとって、はじめてのクリスマスがやって来ました。ブルーカンガルーとリリーは、仲良ししたり焼きもち妬いたり、心配しあったりして一年を過ごしてきました。リリーは、カードやクリスマス飾りをつくり、クリスマスの支度をしながら、何度も「ブルーカンガルーの クリスマスの ためよ」と言います。ブルーカンガルーは期待と嬉しさでいっぱいでした。お客様も交えてすてきなイブの夕べをすごし、眠りに付いた真夜中のこと。ブルーカンガルーは煙突から落っこちてきたサンタさんに会い、「ぼくも なにか リリーに してあげたい。でも ぼくには なんにも できない」と相談します。サンタさんは、ブルーカンガルーにリリーへのプレゼントを選ばせ、ブルーカンガルーのかわりにカードを書いてくれました。そして言います。「リリーは あんたのように すてきな ブルーカンガルーが いて しあわせだね!」 |
ふたりは クリスマスで
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ロジャース文・絵 かどの えいこ 訳 |
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風変わりなベビーシッターのネズおじさんと、ちいさな女の子ハニーのふたり組。クリスマスが近づいたので、クリスマスツリーを捜しに行くことになりました。本当のクリスマスの匂いがするとネズおじさんが言う、森のツリーを捜しに。バスに乗って、それからたくさん歩いて、ネズおじさんが「クリスマスのにおいがするぞ!」と言うあたりまで来ると、そこには、枝におもちゃがいっぱいぶら下がった、大きな大きなクリスマスツリーが!おもちゃはみんな果物のように育っているところでした。そして木の根方にはドアがあって、中から赤いコートに白いおひげの人が。「おや、おや、なんと、まあ ネズぼうじゃないかい」「「わー、おひさしぶりです、サンタさん」というふたりの会話に、ハニーはまたまたびっくりです。ハニーは、本当のサンタさんがどんなふうに暮らしているかを聞かせてもらい、ほんとうのクリスマスの匂いがするツリーをもらって、二人は帰りのバスに乗ったのでした。 |
ラッセルと
クリスマスのまほう |
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クリスマスの前の晩。雪をかぶったケロケロ窪地では、みんなぐっすり眠っています。例によって眠れないひつじのラッセルは、ひとりクリスマスの支度をしていて、サンタさんが雪の上に墜落したのを目撃!そりが壊れたので、クリスマスの魔法がとけて、ラッセルの目にサンタやトナカイたちの姿が見えてしまったのです。「クリスマスはとりやめかもしれんぞ!」とサンタさん。ラッセルは工具を取り出し、雪にうずもれていたポンコツ自動車を掘り出して、すてきなソリ・カーに作り変えました。サンタさんは大感激。ラッセルをプレゼント配りに誘います。このソリ・カーに乗ると、再びクリスマスの魔法がよみがえり、サンタさんとラッセルは姿を見せずに、世界中の子どもたちにプレゼントを配ることが出来たのでした。 |