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"ことばとであう!"特集その4 2007.1
絵本には、「絵がおしゃべり」なタイプと「文章がおしゃべりな」タイプとがある・・・と言って、分かっていただけるでしょうか?絵本というくらいですから、字の読めない人たちが見て分かる、絵の付いたお話なのは当たり前ですが、そんな中にも、絵がどんどんリードしてお話を進めるもの、絵とお話が二人三脚でいく作品、そして、この特集のように、「文章が仕切っている!」タイプの絵本と、絵本の性格もいろいろ。「文章がおしゃべり」な絵本たちはどれも、声に出して読めば読むほど調子が出て、気分が良くなって、誰かに読んであげたくなります。その分、どう面白いかを、ことばで説明は難しい。だから、特集の解説は、申し訳ない位しどろもどろ。お店で実物を手に取って、面白さをお確かめください。 |
ただ今店頭に"ことば遊びの絵本あれこれ!"コーナーを開催中です。(〜2月末)
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きょだいなきょだいな |
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長谷川摂子作 降矢なな絵 |
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「あったとさ あったとさ」と語られる、あり得ない情況の数かず。場所は「ひろい のっぱら どまんなか」で、主人公はいつも100にんの子どもです。巨大なピアノがある時は、100人がピアノの上で鬼ごっこ。巨大なトイレットペパーがころがれば、100人のこどもたち追いかけて、みんなでお尻を拭いたって!読んでいくうち、アッタトサァ!アッタトサァ!と、子どもたちの大合唱になる、大盛り上がり保障付き絵本。私にとっては、保育園や幼稚園で絵本を読む時必携の1冊でもあります。 |
おならうた
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谷川俊太郎原作 |
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谷川さんの「おならうた」に魅せられたらしい(・・・?)飯野さんが、自作を加えて絵を描いた、ぜ〜んぶがおならの音ばかりの、奥深い1冊。ぶ と ぼ と び と へ と ぽ と す と ぴょ と、あら、こんなに書いたら著作権の侵害になってしまう・・・。 |
ことばあそび玉手箱 |
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石津ちひろ作 つちだのぶこ絵 |
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「なにかだじゃれ 言ってみて!」と、子どもたちによく言われます。つまり、ことば遊びへのお誘いです。毎日たくさんの単語や言い回しを頭に蓄え続ける子どもたちは、どうやら大人のわたしたちよりもずっと言葉に敏感らしく、ちょっとした言葉遊びや聞きなれない響きにも敏感に反応してくれます。この本は、そんな年齢の子どもたちを満足せしめる 回文 早口ことば 並べかえ 等がぎっしり詰まっています。つちださんの、絵によるとぼけた解釈もおもしろい。せっかく日本語を母国語とするのだから、日本語のワザを磨こう! |