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■この春には、ピコットのお客様の高校進学大学進学のニュースをたくさん耳にしました。
ピコットが営業をはじめて一六年目。 同じ年に生まれた方がちょうど高校受験の年だった訳です。 話がさかのぼりますが、ある方からいただいた年賀状に、 「娘が牛の世話をしに北海道へ行くことになりました」
とありました。 酪農学園への入学が決まったのだそうです。彼女が小学生の頃の一時期、ピコットのブッククラブを購読していただいていました。 本人の御希望で「動物コース」だった年もあります。当時から動物が大好きで、悲しいことがあると犬小屋にもぐって、チェーリーちゃん
に慰めてもらうような女の子でした。 将来はアニマルセラピーを学ぶことを目標にして、この春彼女は北海道に発ちました。おかあさんのお話では、その出発の荷物の中に、お気に入りの絵本と、当時ブッククラブで読んだ三輪裕子さんの何冊かが入っていたということです。
ブッククラブはオープン当時から独自のコースを作って続けています。読んでくださる方が楽しく、充実感があるように、と、それだけを考えて選択してきました。
今、当時のことをお母さんから、「母の選択でも子の選択でもないものに出会えて、後々まで何度も読み返すことになるほんもそのなかにあった。」 とお聞きすると、何気なくおすすめした1冊が、ひとりの女の子の将来に何らかの影響を与えることもあったのだと、今更のように驚きます。
スタートラインに立った人たちは、どんな本と出会いどんな人生を拓いて行くのでしょうね。 |