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ピコット便り Vol.140 二十歳です!の号 2004.早春 |
お店をはじめて、昨年12月で20年がたちました。オープン当時をご記憶のお客様もあるかと思いますが、当時、お店の前はキャベツ畑でした。こんな場所で、売れそうもないものばかり並べて、本当にやって行けるのかと、随分心配されたものです。店主とて勝算があったわけでなく、能力も資金もなけなし。「本が好き」の一念で、小船で荒海に漕ぎ出すように無謀なスタートをしたのでした。朝シャッターを開け、本を選んでは並べる、そんな毎日を繰り返して20年、沈没せずやってこられたのは、いくつもの幸運に恵まれたせいと思います。 魅力ある絵本を創って送り出してくれる、作家と版元。絵本の大好きな小さい人たち。頑固な品揃えを支持して下さったお客さま。いつの間にか、お店の宣伝をして下さっている方々。これらは、キャベツ畑の前にぽつんと建つ「絵本やさん」に恵まれた幸運でした。経理面や企画へのアドバイス、パソコンの導入なども、ひたすら友人知人を頼みにやってきた気がします。 オープン当時小さかったお客様の中には、わが子を抱いて再び通って下さる方もでき始めました。それが20年という月日なのだと実感しています。20年目の今赤ちゃんのお客様に、そのお子様とご来店いただくとすれば、何とその時ピコットは40周年を迎えていることになります。それが現実になるかどうかは、お客様の心がけ次第・・・ではなく、ひたすら店主の努力次第、である事を自覚しなくてはなりませんね。(だらけていたら、どうぞ叱ってください!) ここしばらく前から、お店の一画で扱いを始めた、木のおもちゃやパペット・ブロックなども幸いお客様のご支持を頂き、これでピコットに、子どもの本・子育ての本・おもちゃの三つの分野が揃いました。"子どものことなら、何でも間に合う"と言って頂けるスペースを目標にやって行きたいと思っています。
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