店頭で配布の宣伝紙、「ピコットだより」に載せている、店主のコメントです。 |
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ピコット便り Vol.151 光さんさんの号 2007 夏
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オープン以来定番で置いている絵本の中に、「もこもこもこ」があります。今でこそ普通にお勧めしても驚かれませんが、この絵本、最初の頃は戸惑われるお客様も多かったです。「あの−、この絵本ってどう説明してあげたらいいんでしょうか・・・?」と。この作品は、「もこ もこもこ にょきっ 」といった擬音と、抽象的な絵で展開する、「イメージ絵本」。お話に絵が付いたのが絵本という概念からすれば、確かに???という気分になる方もあるでしょう。でも子どもたちには大好評。赤ちゃんも幼児さんも、ただただ心を奪われたように、画面に見入ってくれます。 「絵本は感性に働きかける」という言葉を、ずいぶん前に何かで読んだ覚えがありますが、「もこもこもこ」は、まさに見る者の感性を直接ゆさぶり、また、幼い感性ほど、その絵とことばに、豊かに反応してくれることを証明して見せてくれます。 新しい試み、ビジュアルな絵本と言っても、ただ奇をてらったものは子どもたちに受け入れられません。新しい中にも、しっかりとした構成と、どの時代にもどんな年代にも伝わる普遍性なしには、「もこもこもこ」のような作品は生まれないことでしょう。その意味で、今ピコットが注目している作家は、100%オレンジのお二人と荒井良二さんです。30年後にも売り続けられる作品をよろしく!でも、そのころピコットはどうなっているのでしょうねぇ・・・。
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