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ピコット便り Vol.128  夜空に花火・夏の号


                                         2000.夏

 

お店に我が家の猫が時々出勤!します。
 お店に我が家の猫が出勤(!)する事があります。
喜んでいただくことも多いけれど、動物が苦手と言う方も、動物との付合いがわからない子供さんもいますから、実を言うと猫と人の間を調整するのが大変なときもあります。 でも、大人も子供も植物も動物も存在する空間が自然に思えます。 特に小さい方に、動物と一緒の時間を当たり前の事と感じてもらえれば嬉しいのです。


そんなことで、ピコットは猫好きと思われているようですが、猫に限らず動物全般が大好きです。人以外の生き物とも心が通うのはとても幸せなこと。ぞうもかばもきりんも、身近にいたら良いなあと思っても、現実には、互いに不自由なく一緒に生活できるのは猫、という訳です。


きっとそのせいなのでしょう、人間らしい特徴を完備してしまった大人より、まだ動物らしさと人間らしさの混沌とした中にいる子供の方に私は心地よさを感じます。大人はお互いどこかで構えますが、子供たちといるときっと本能的にガードが外れるのでしょうね。


人間の長い歴史を振り返る時、コンクリートの町、コンクリートの住居という形で人間だけのスペースを持つようになったのはここ数十年の事。私など田舎で育ったので、犬猫や家畜は珍しくなかったし、家の中に牛がいた(?)ご近所さんの記憶もあります。もっともっとさかのぼれば、人は大自然に依存し、森に暮していた時代が最も長かったといいます。


まだ人類が動物界で抜きん出た力を持たなかった頃、祖先たちは何に幸せを感じ、どんな子育てをしていたのでしょう。あの頃からずいぶん遠くにきた私たち。いま地球上にはゴミと人間とそのストレスが溢れています。これからどこに行こうとしているのでしょうね。未来を担っていく子どもたちに、人も自然の一部である事を知って欲しいと思います。