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ピコット便り Vol.143 雪だるまだよの号 2005.冬 |
「いないいないばあ」から始まり、成長に合わせて次つぎ買い求めていただく絵本。収納に頭を悩ますお客様も多いようです。何しろ絵本は形が様々で、文庫本のように同じ高さの棚に納まりませんから。「本棚がいっぱいなんだけど、どうしましょう?」とお聞きすると、本屋の方もドッキリです。 小さいころの絵本を次つぎ処分していくのが手っ取り早いように思えますが、読まなくても、大好きな本は手許に置きたいとか、絵本は思い出とセットなので、なくしてしまうのはお母さんが寂しいとか、理由はいろいろですが、これは実行が難しいようです。 私の場合、もちろん本はよく買いますが、実は本棚は至ってコンパクト。特別なものだけ残し、読んだら親戚や知人に廻してしまうからです。どうしても手許に残したいと思う作品には、一年に何冊もは出会わないように思います。コレクションするという趣味がないうえ、物を整理しておく能力に恵まれない(というのも変ですが・・・)せいで、必要な情報は場所を取らない「あたま」にとにかく収納するしかない、という事情。浴びるように読む暮しでは、味わって読み返す時間が残されていない、という本屋稼業の不幸もあります。さらに、児童書はお店の棚に並んでいるのでは、いつでも買えるという安心感も影響しているのでしょう。こんなふうなので、本屋の収納術は参考になりそうにもありませんね。 収納の事をお聞きするのが恐くなる位、どんどん買ってくださるお客様も、中にはあります。造り付けや特注の本棚をどーんと用意しなくても、ダンボールに“とりあえず”入れたりしなくても、うまく本を収納できる方法をご存知なら、是非教えて頂きたいですね。 さて、どうしても手放さなくてはならない絵本についてですが、アジアに絵本を送っている「シャンティ」というボランティア団体があります。用意された翻訳シールを貼って使用するため、対照は60点に限りますが最終処分の前に、リストと照らし合わせていただけたら嬉しいです。
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