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ピコット便り Vol.134 夕立ち虹呼ぶ・・・夏の号

                                            2002.夏

 朝目が覚めた時 、今日も何か良いことがありそう!と思えたら、そしてその日の終わりには楽しい1日だった!と思えたら幸せです。でも、残念ながら毎日そんなにうまくいくわけではありませんね。仕事で失敗したり人間関係でつまずいたり、そんな日はまずいことがいくつか重なったりもするので厄介です。
 

 では、子どもは守られているので大丈夫…かというと、そうでもありません。何しろちょっとした失敗もいさかいも気持ちの行き違いも、人生で初めて経験するケースが大人よりうんと多いわけですから、場合によってはも大人よりずっと重たく受け止めてしまうことだってあるでしょう。
  

 「落ち込んじゃった…」と言われると、「生きている証拠だね」と答えるわたしですが、楽しいことも嬉しいことも、忘れたくなるようなこともある毎日が、生きているということなのかもしれません。
 こ

 そんなことで落ち込んでいる場合じゃない!と言うとき、あなたは何で気分転換をはかりますか?手前味噌ですが、やっぱりわたしの場合は本です。何度も読んで内容はよくわかっているけれど、手にするだけであたたかな気持ちになれる本が何冊かあって、ちょっと開いて見ていると気分は慣れ親しんだそちらの世界へ。気持ちをすっきりさせてまた現実世界で奮闘です。一時期、これは「現実世界からの逃避」ではないかとうしろめたく思ったこともありましたが、河合隼雄さんの「物語の世界で現実に立ち向かう力を得る」のだという文章に触れて、決して後ろ向きな姿勢ではないのだと安心したものです。
  

 あなたは、「この本さえ手許にあれば…」という1冊をお持ちでしょうか?そして、こどもたちに、一緒に育って擦り切れたリトル・ベアーのように、あるだけで支えになる1冊とどこかで出会って欲しいと思いませんか?