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ピコット便り Vol.139  北風通ります!

                                            2003.冬

 小さな店とはいえ、児童書専門店ですから、子どもの本は揃っているつもりです。取次のパターン配本等は使わず、一点ずつ選んで並べた努力の結晶ですから、初めてのお客様の "ワアーッ、こんなにいっぱいある!" という歓声を聞くのは、ちょっぴり嬉しい気分です。中には、"こんなにたくさんあると、迷ってしまう・・・”という声もありますが、それもお褒めの言葉と取って、本選びをお手伝いいたします。


 所で、あなたはどんなふうに本を選んでいらっしゃいますか?手間をいとわず書評を調べ、時には図書館で実物を当たって、「これしかない!」と決める方。お店でたまたま出会った本を、目的や計画とは関係なく "えいやっ!"と豪快に買われる方。シリーズを買い始めると全点揃うまで他が手に付かない方、など等、お客様の本選びは多様です。鍼灸師の知人など、"本に触るだけで、良いか悪いかがわかる。"と言っていますが、これはちょっと真似が出来ませんね。


 年間3000冊と言われる児童書の新刊に出会うわたしたちは、そのすべてを読むことは物理的に不可能です。そこで様々の情報や培ったカンでこれはと思うものを取寄せて、お客様におすすめ出来るものを選択して行きます。好みとカンは別のもので、自分好みでも選ばないこともありますし、その逆もあります。どんなカンかといわれると説明が難しいのですが、一般的に装丁がいいものは完成度が高いように思います。しっかりした編集者がついている書籍は、当然のこと装丁の他、テキストと絵のバランスが取れた作品に仕上がるのでしょう。では装丁をどう見分けるかということになると、これはもう自分のセンスを磨くしかありません。「不当たり」という授業料も、時には払わされる羽目になりますが・・・。


 直感タイプのお客様にも満足頂け、ご相談もお受けできる店頭でありたいと思っています。